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コミュニケーションツールとして「メール」がなくならない理由

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Last Updated on 2024.08.5

メールって送れたり送れなかったりするし、送れたかどうかの確認も難しい、という声を耳にすることはありませんか?それを解消するサービスとして誕生したのがメールリレーサービス「ベアメール」です。
このベアメールの営業を担当する私、酒井愛子が、ベアメールという視点をとおして、メールにまつわるブログを書いていこうと思います・・・が、一方で最近よく聞かれるようになったのは「メールアドレスを持っていない」「メールなんて今後なくなるんじゃないの?」という声です。
今回は初回として、まずこの点から書いてみようと思います。

今後、メールというコミュニケーション手段はなくるのか?

SNS・チャット・メッセンジャーなどのツールが登場したことで、「メールをコミュニケーション手段として利用するシーンなんてあるの?」という声をよく耳にします。私自身も私生活でメールのやりとりする回数はかなり少なくなり、1日のうちで1回もメールをやり取りしない日もあります。

メールの利用について中高生や大学生に聞いてみると、三大キャリア(docomo,au,softbank)の携帯電話を使っているにもかかわらず、そこから提供されたメールアドレスを使ったことがない、メールの機能を見たこともないと答えていることからも個人間のコミュニケーションでメールを利用するケースは大幅に減少しているといえます。一方で、ビジネスにおけるコミュニケーションは、未だにメールが重要なコミュニケーション手段として使われています。

世界中でもっとも使われているコミュニケーションツール

世界中でもっと使われているコミュニケーションツール

現在、世界中で1日に送受信されるメールの数は約2,200億通。

調査機関によると、今後4年間は年率4.6%で増加し、2020年末には2,577億となると見込まれています(※)。

この調査結果には、10年前と比べて通信網の発展やスマートフォンの普及などによって、インターネット人口が右肩上がりで増え続けているという背景があります。そしてインターネット人口が増加するのに比例して増えているのがメールアドレス。

現在約37億、近年中に41億以上にも増えると見込まれています。

一方、国内でNo.1のコミュニケーションツールであるLINEの国内MAU(Monthly Active Users)は、7,900万人。海外展開をしている台湾、タイ、インドネシアなどを含めても1億6,400万人なので、圧倒的にメールアドレスが使われていることがわかります。

つまりメールというツールは、今後世界中の人にアプローチすることができる大きな機会を含んだツールとして今後も成長していくといえるのではないでしょうか。

ほかにも、メールアドレスはメールを送受信するための機能だけではなく「まったく同じものが存在しないユニークなもの」という特徴を活かして、会員サイトなどでのログインIDとしても使われています。ある意味では世界で一番多く発行されているIDといえるでしょう。

※参考:米国The Radicati Group「Email Statistics Report, 2016-2020」https://www.radicati.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/Email_Statistics_Report_2016-2020_Executive_Summary.pdf(2019/03/01確認)

BtoCの領域で活躍の場を移したメール いうコミュニケーション手段はなくなるのか?

BtoCの領域で活躍の場を移したメール いうコミュニケーション手段はなくなるのか?

SNS・チャット・メッセンジャーといったコミュニケーションツールの登場によって、メールの利用頻度は大きく減りました。友人とのコミュニケーションはLINEやFacebookであったり、若年層に至っては、TwitterやInstagramを使ったコミュニケーションが増えています。

しかし、改めて自分のメールボックスを見てみるとメールの利用シーンは別の場面で増えています。例えば、航空券のEチケット、クレジットカードの料金確定通知、ECサイトでの購買情報、ホテルの予約確認など、インターネットやクラウドの発展により、メールはさまざまなコミュニケーション場面で企業と個人をつなぐBtoCの領域へ活躍の場を移しています。

BtoC領域のコミュニケーション手段に「メール」が選ばれる理由とは

さきほど私のメールボックスの中にあるメール種類を列記しましたが、ECサイトの購買記録通知や航空券やホテルの予約確定通知など、これらは取引履歴・証跡として残しておく必要があるものたちです。

例えばお店で何か商品を買うとレシートが発行されるように、インターネットの世界では、レシートのような履歴や証跡の代わりになるものとして以前からメールが使われてきました。

また、メールはPC・携帯電話・タブレットなどの多くの端末に標準で搭載されているので、取引情報を購入者の端末に証跡として残すことができます。こうしたメールの特徴が、BtoC領域のコミュニケーション手段として選ばれている理由でしょう。

メールの不着がもたらす負のインパクト

次にメールが届かなくて困るシーンについて考えてみます。

例えば、WEB上で予約や商品購入などの取引を行った場合、「購入受付メールが来ない」「予約完了メールが来ない」ということで不安になることがありませんか?

時間が経ってから届くかもしれないとわかっていても、待っている間ずっと不安になることもあると思います。利用者によっては「ちゃんと自分のやり取りは完了しているのか」と電話で問い合わせを行う人もいます。

そうしたやりとりが続くと、ユーザは「このサイト(サービス)は利用者を不安にさせるサイト(サービス)」というネガティブな印象を与え、大切なユーザを逃してしまうきっかけにもなりかねません。

また昨今の天災が続く中、ある災害の際に役場の避難勧告のメールがうまく配信されなかったことが被害の拡大につながったのではないかと揶揄するニュースがありました。

実際にそのメールが問題に直結しているのかどうかは定かではありませんが、メールはあたりまえのように届くものであると無意識に感じている人が多いのではないでしょうか。そのため「メールが届かなかった」ということが、企業のブラインドイメージを損なう大きなリスクになる可能性もあります。

実際には届けることが簡単ではないメール

実際には届けることが簡単ではないメール

上記のとおり、メールが届かないということが大きなリスクになる可能性があることはお分かりいただけたのではないでしょうか。

メールは受信側のSPAM対策などによって、配信するためのルールを守ったメールでないとブロック(受け取り拒否)をされてしまいます。

RFC(Request for Comments)と呼ばれるインターネット全体で決められたルールだけでなく、各受信側(docomo・au・Softbank・Googleなど)が個別に定めるルールもあり、RFCや受信側の定めるルールに合わせることは至難の業といえます。

メールは「届く」ことがあたりまえと思われていますが、実は「メールを届ける」ことは、簡単なことではないのです。

次回、なぜ「メールを届ける」ことが簡単ではないのか、それに関わるブロック対策や受信側の負荷状況、世の中のニュースから見えてくる受信側のSPAM対策について触れながら、「メールを確実に届ける」ために必要なことをお話しします。