CASE STUDIES 導入事例
島村楽器株式会社
迷惑メールスコアリングを活用してDMARC対応を全社的に推進。
視覚的にわかりやすいUIと手厚いサポートを高く評価
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導入前の課題
- DMARC対応を進めるために、レポートを解析するツールを探していた。
- DMARCの対応には全社的に取り組む必要があったが、社内での説明や推進に不安を感じていた。
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導入後の効果
- 迷惑メールスコアリングのDMARC分析機能で、DMARCレポートをわかりやすく可視化できた。
- 直感的にわかりやすいUIで問題点が明確になり、他事業部の担当者への改善提案が円滑になった。
- 手厚いサポートで、技術的な疑問点を解消しながらDMARC対応を進められるようになった。
customer's voice
DMARCへの対応を進めたいものの、社内への説明や推進に不安
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マーケティング部 デジタルデザイン課
小澤 勇也氏
島村楽器さまの事業について教えてください。
小澤氏
当社は、全国39都道府県に180の楽器販売店舗・音楽教室を展開する、国内最大の総合楽器店です。
事業領域として「楽器プレイヤーのトータルサポート」を掲げ、楽器販売と音楽教室の2事業を主軸としながら、楽器修理、体験や演奏発表の場としてのイベント・コンサートの企画・実施 、練習スタジオの運営なども行っています。
小澤さまの役割についてお聞かせください。
小澤氏
マーケティング部デジタルデザイン課に所属し、コーポレートサイトを中心としたWebサイトの制作・管理運営を担当しています。また、それに付随するWebサーバやドメイン管理など、技術基盤の整備も私の役割です。
メールの活用状況について教えてください。
小澤氏
マーケティング部では、Webサイトの問い合わせフォームや音楽教室の体験レッスン申し込みに対する自動返信メールを配信しています。
EC事業部門は、オンラインストアから数万件規模のメールマガジンを定期配信しています。また、アプリの認証コードや会員登録の通知メールなどもあります。
音楽教室では、レッスンの申し込みやレッスン室の予約に関する通知メールが管理システムから配信されています。
また、島村楽器の各店舗では、商品に関する問い合わせ対応をメールで行なっていたりしますね。
DMARCを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
小澤氏
最初にDMARCという言葉を聞いたのは2021年頃だったかなと思います。情報収集のために参加したセミナーで「DMARCに対応しないとメールが届かなくなる可能性がある」という話を聞いたのですが、当時は仕組みも分からず、正直そこまで深刻には捉えていませんでした。
2023年にGoogleが送信者ガイドラインを改訂し、要件にDMARCが含まれたことで、いよいよ本当に導入が必要なんだと危機感を覚えたのがきっかけです。
DMARCの対応を進める上で、どのような課題がありましたか?
小澤氏
1番不安に感じていたのは、Gmailの送信者ガイドラインやDMARCの対応は全社に関わることなので、社内をどのように説得して理解してもらうかという点でしたね。
自分たちが管理している範囲のメールについてはコントロールが利くので問題ないと考えていましたが、他事業部にもそれぞれ対応してもらう必要があります。
先ほどお話しした通り、各事業部が様々なシステムからメールを配信しています。その全てを私たちが把握・管理しているわけではありませんから、状況がかなり不透明なことを不安に感じていました。
そして必ずしもメールに詳しいわけではない各担当者に、いきなりDMARCの話をしても理解してもらうのは難しいと思いましたし、どのように説明したら動いてもらえるか悩んでいましたね。
DMARC分析ツールを導入した経緯について教えてください。
小澤氏
DMARCを導入したら、メールの配信状況に関するレポートを解析するためのツールが必要になるということもセミナーで聞いていたため、ツールの導入は必須だと考えていました。
元々リンクのサーバサービス「ベアメタルクラウド」を利用しており、Gmailガイドラインへの対応にあたってDKIMやDMARCについても相談していました。できればリンクがDMARCの分析ツールも提供してくれたら良いのになと考えていたところ、「できました!」と営業担当の方から紹介いただいき、渡りに船でしたね。
他社と比較はされましたか? 迷惑メールスコアリングを選んだ決め手があれば教えてください。
小澤氏
他社のDMARC解析ツールや、オープンソースのDMARC解析ツールも検討はしたのですが、ベアメール 迷惑メールスコアリングの「レポートの分かりやすさ」と「手厚いサポート」が導入の決め手になりました。
まずはトライアルで試させていただいたところ、レポートがグラフなどで表示されてとても見やすかったので、これは今後も使い続けていきたいなと思ったんです。
オープンソースのDMARCレポート分析ツールでは、ただログが羅列されるような形で、各部門の担当者に共有するには不向きだと感じていました。その点、ベアメールは視覚的に状況をパッと把握できて、これなら各担当者への理解促進にも使いやすいと思い、導入の大きな決め手となりました。
サポートについては、これまでサーバを長く利用してきた中での信頼がありました。DMARCの分析ツールについても、リンクならちゃんとサポートしてくださるんだろうなという期待が大きかったですね。
customer's voice
視覚的なレポート機能と手厚いサポートにより、全社的なDMARC対応の基盤を構築
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迷惑メールスコアリングのDMARC分析機能によって、どのような成果がありましたか。
小澤氏
DMARC認証の現状把握に加えて、他事業部・各担当者への課題共有と改善促進がしやすくなりました。
具体的な例でいうと、先ほどもアプリの担当者にレポートを見せながら「ここがまだできてないですよ」と伝えてきました。難しい用語を使って説明しなくても、NGになっている箇所を見せるだけで伝わるので、それは導入して1番良かったことかなと思っています。
このように実際にレポートでNGとなっているのを見せて、「ここがNGだからメールが届いていない可能性があります」と伝えると、担当者自身も危機感を持って動いてくれるようになりました。当初の「社内メンバーをどう説得して動いてもらうか」という悩みはかなり解消されましたね。
DMARC対応の進捗としてはいかがですか?
小澤氏
まだまだDMARC対応の完了に向けては道半ばですね。各事業部が配信しているメールについて、しらみつぶしに対応していく必要があります。とにかくやることが膨大ですね。
まず、送信元を特定できていないメールがまだ沢山あります。DMARCレポートを確認していて、われわれも情報システム部門も把握していないところからメールが送られているケースがあったりします。そうなると、まずは「これ誰が運用しているの?」というところから確認を始めなきゃいけなくて、そこにどうしても時間がかかってしまいます。
あとは、DNSルックアップエラーの解消です。技術的な部分になるんですが、ここを解決しないとSPF認証がNGになってしまうので…。そこを解消してから、DMARCポリシーを「none」から「quarantine」や「reject」に引き上げる検討に入ることになると思います。
ベアメールへのリクエストはありますか?
小澤氏
そうですね…。DMARCレポートを自分たちで見て、優先度の判断をするのがなかなか難しいところがあるので、優先度の高い課題をもっと分かりやすく教えてくれるような仕組みがあると嬉しいですね。
あとは専門家の視点から、社内のキーマンに対してDMARC対応の重要性や現状の課題を説明してもらえるような場があると助かりますね。私たちから説明するよりも説得力がありますし、会社全体の意識を高める良い機会になると思います。
レポートを元にした優先度の判断やアドバイスは、おそらくオプションの「プレミアムサポート」でしていただけることかなと思いますので、導入を検討しています。
迷惑メールスコアリングのDMARC分析機能について、おすすめしたいポイントを教えてください。
小澤氏
導入の決め手とも重なりますが、ツールの使いやすさとサポートですね。
レポートの見やすさが特に優れていると思います。どこに問題があるか一目でわかるので、各担当者に説明する際にも助かっています。オープンソースのツールでは何が問題なのか説明するのも大変でしたが、迷惑メールスコアリングでは何がNGなのかわかりやすいので、説明のハードルがかなり下げられました。
機能も導入当初からアップデートされていて、さらに使い勝手が良くなっていると感じています。
サポートについては、本当に盛大に相談に乗っていただいていていますね。これが無料でいいのかというレベルで親切にサポートいただいていますし、ありがたく感じています。
例えば、管理画面の「SPF」と「DMARC SPF」という項目の違いについて質問をしたところ、普段はメールでのやり取りが多いんですが、Web会議の場まで設けて丁寧に説明していただきました。
本当に「サポートがしっかりされているので助かっています」というのは、太字にしていただければ(笑)。
ありがとうございます。最後に、今後の取り組みを教えてください。
小澤氏
まずはDMARC対応をしっかりやり遂げることですね。DMARCのポリシーを強化して、その先にはBIMIの対応も必要になってくると思うので、メールの信頼性を高めるために継続して取り組んでいきたいと思います。
また、メルマガなどマーケティング活動におけるメールの活用も強化していきたいと考えています。そのためにも、メールが届かない問題の予防・解決のツールとして、迷惑メールスコアリングの活用も広げていきたいと思います。
メールは会社の信頼に関わるものだと思いますので、単なる技術的な対応ではなく、会社の信頼構築の一環としてしっかり取り組んでいきたいですね。
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- 企業名
- 島村楽器株式会社
- 代表
- 代表取締役社長 廣瀬 利明
- 設立
- 昭和44年3月
- 本社所在地
- 東京都江戸川区平井6-37-3
- 事業内容
- 国内外各種楽器・音楽書籍・音楽雑貨の販売 / 各種音楽教室、ミュージックサロンの運営 / 練習スタジオの運営 / 音楽関連イベントの企画・製作、運営 / 商品開発 / 技術サービス / 音響工事の設計、施工 / 各種楽器、及び付属品のレンタル・リース / 音楽教育システムの開発及び運営指導