CASE STUDIES 導入事例
株式会社東計電算
アラート通知などの重要なメールの不達・遅延リスクを回避
運用負荷とコストを抑えつつ、安心・安全なサービス提供を実現

導入前の課題
- Gmailガイドライン改訂によるメールセキュリティの厳格化に伴い、メールの遅延や不達のリスクが高まった。
- アラートメールが遅延することで、対応や顧客への報告が遅れるリスクがあった。
- 年々厳しくなるメールセキュリティに対応するには、自社でのメールサーバ運用に限界を感じていた。また、費用面でお客さまの理解を得るのが難しい状況だった。

導入後の効果
- ベアメールを利用することで、手間をかけずにGmailガイドラインで求められるDKIMなどに対応できた。
- メール送信の信頼性が上がり、重要な通知メールの不達や遅延リスクを回避できた。
- メールサーバの運用を自社で行う必要がなくなり、コストを抑えたサービス提供が可能になった。
- シンプルで直感的な管理画面と良質な技術サポートで、メール配信に関する課題解決がスムーズになった。
customer's voice
Gmailガイドラインの改訂により高まったメール不達のリスク。
最新のセキュリティに準拠するためのメールサーバ構築・運用の負荷も増大
東計電算さまの事業について教えてください。
戸崎氏
当社は業種特化のアプリケーション開発会社です。
アプリケーションの開発とともに、自社所有のデータセンターでシステムの運用まで行うサービスを展開しています。50年以上にわたる歴史があり、ITを扱う企業としては比較的老舗の会社です。物流業から不動産、小売業といった業種ごとのアプリケーション開発・運用サービスを提供しています。
おふたりの役割についてお聞かせください。
戸崎氏
データセンターソリューションの中でも、ハウジングやホスティングなど、サーバに関わる部門の営業担当です。
石川氏
インフラを担当しています。どういうシステムを構築するか、どれほどのスペックのサーバ、回線が必要かといった設計、構築を担当しています。

ベアメールはどのようなシーンで利用しているのでしょうか?
戸崎氏
ベアメールは当社で提供するサービスと組み合わせて利用しています。活用方法は大きく2種類に分かれます。
1つは、お客さまに提供するシステムからの送信です。具体的には不動産事業の賃貸借の契約完了通知や、契約内容の確認メールで利用しています。また、ダイレクトメールの送信でも利用しています。
2つめは、システムの運用・監視のアラートメールの送信です。当社は自社データセンターでインフラからシステムを構築・運用しています。それらに異常が発生した際の通知メールで利用しています。
どちらも必ず届かなければいけない重要なメールですね。
ベアメールを導入前の課題について教えてください。
戸崎氏
Gmailガイドラインを筆頭に、メールセキュリティが厳しくなってきた関係で、メールが届かないリスクの増大を懸念していました。また、そうした最新のガイドラインへの対応の負担も課題でしたね。
アラートメールの遅延や不達は、システム運用をする上で命取りになります。お客さまのビジネスにとって重要なシステムを提供していますので、何かあった時にはすぐ気付ける体制を整えておく必要があります。システムの運用についてお客さまと結んでいるSLAもありますから、アラートメールの遅延は絶対に防ぐ必要がありました。
最新のガイドラインへの対応については、特にお客さまに提供するシステムにおいて課題になっていました。これまでは基本的に案件ごとにメールサーバを構築して提供していたのですが、その運用負荷が高まってきてしまったんですね。
DKIMやDMARCなど、メールサーバに求められるセキュリティの基準が高まっていますが、それらに対応するとなると構築・運用のコストが嵩んでしまいます。その点をお客さまにご理解いただくのにも苦慮していました。
ベアメールに問い合わせいただいたきっかけを教えてください。
石川氏
1番最初は、お客さまから「自前で構築するのではなく、外部のSMTPサービスを使用してメール配信したい」という要望があり、ベアメールに問い合わせたのがきっかけです。その件は、ベアメールを利用して無事にメール配信を実現することができました。
それからは平穏に運用していたのですが、2024年2月のGmail送信者ガイドラインの改訂を受けて、改めてベアメールの活用を検討することになりました。Gmailにメールが届かなくなるというのは影響が大きく、当社のメールサーバを利用いただいているお客さまからも「このメールサービスは大丈夫なのか」という問い合わせもあったぐらいでした。
先ほど戸崎からご説明した通り、案件ごとにメールサーバを構築していたため、管理・運用の負荷が高まってきていました。そこで、「既存メールサーバの移行先や、新規のシステム提供についてベアメールを活用してはどうか」という話がもち上がったのです。
Gmailのガイドラインの変更がきっかけで、お客さまにベアメールを提案いただいたのですね。
戸崎氏
そうですね、Gmailガイドラインの改訂はインパクトがありました。
既存のお客さまに当社メールサーバを引き続き使っていただく場合、問題となるのはDKIM対応などにかかる費用です。そこで、「Gmail対応が加味されたサーバに切り替えませんか」ということで、ベアメールへ切り替える提案をしています。送信が主で受信は必要ない場合、ベアメールを利用したほうが費用面でもお客さまにとってメリットがあるので、新規の提案にも含めています。
実際、Gmailに届かないという声は結構上がっていますね。なので、「ベアメールを使えばGmailにもちゃんと届く」という点は一つの説得材料になっていますし、我々も説明しやすいですね。

比較検討されたサービスと、ベアメールを選んでいただいた理由を教えてください。
戸崎氏
サービスを検討するにあたって、いくつか比較はしました。
コストは当然重要ではありましたが、それ以上に確実に届くという点と、多くの企業への導入実績がある点で、ベアメールを採用しました。
また、導入に関わるハードルの低さも選定時の重要なポイントでした。技術的に対応可能かはもちろん、ユーザとして使いやすいかどうかも重視しました。
あとは、サポートが充実している点ですね。
ベアメールのサポートに問い合わせると、非常に良いレスポンスで対応いただけます。技術的な部分についても、そのままお客さまへの案内に活用できるほどのクオリティで有用な内容やアドバイスをいただけており、助かっていますね。
石川氏
以前、パブリッククラウド環境を強く希望するお客さまがいらっしゃったので、パブリッククラウドのメール配信サービスを調査したことがあります。
結果的に、パブリッククラウドのメール配信サービスは費用面での優位性はありましたが、技術面やサポート面を考えると導入のハードルが高いと感じました。
ベアメールは技術的な協力もいただける点で、メリットが大きいと考えています。今後、パブリッククラウドでシステムを構築する際も、メール配信はベアメールを提案するつもりです。
customer's voice
「届いて当たり前」を支える仕組みと、安心・安全な運用体制を実現するまで
ベアメール導入前の課題は解決できましたか?
戸崎氏
はい。ベアメールの活用で、お客さまが安心して利用できるサービスを低コストで提供できています。
以前はメールサーバの運用を自社で行う必要がありましたが、今はベアメールに任せられるので、手間が非常に削減されましたね。運用面で大変助かっています。
Gmailガイドライン準拠に必要なDKIM認証もベアメールで対応してくれるので、当社側の負担もなく、お客さまにはサービスの質を担保しつつ利用しやすい価格で提供することができています。
あとは、1番重要なところでもありますが、メールの不達や遅延の心配がなくなりました。
お客さまは「メールは届くのが当然」だと認識されていますので、その当たり前を実現するために、ベアメールはとても役立っていますね。
ベアメールの管理画面について、感じたことがあれば教えてください。
石川氏
ベアメールの管理画面は、非常にシンプルで使いやすいというのが率直な感想です。送信結果やログもリアルタイムで確認でき、非常に便利だと感じています。
先ほど話した、パブリッククラウドが提供する同様のサービスの管理画面は、複雑でわかりにくかったですね。
システムやサービスの利用はどうしても属人的になってしまい、異動や退職によってそれらが使えなくなってしまうという問題を抱えているのは当社だけではないと思います。
ですが、ベアメールの管理画面は後任もすぐ使えるほどシンプルでわかりやすいため、その心配はありません。私がこの担当から外れても問題ないですね(笑)。
ベアメールの管理画面はどのようなシーンで利用されていますか?
戸崎氏
例えば、届いていないメールがあるという報告を受けた際に利用しています。
ログをCSVでダウンロードして確認したところ、「いつ・どこで・何が・どのように届いていないのか」把握しやすく、非常にわかりやすかったです。
ログだけでは解決できなかった時も、リンク社のナレッジを生かして原因を突き止めてもらい、解決できたので本当に助かりました。
メールに関してはどうしても私たちだけでは原因の特定が難しいケースも多いので…そういったところでご助力いただけるのが助かります。
ベアメールへの要望があれば教えてください。
石川氏
以前、キャンペーンサイトを運営するお客さまから「近いうちにメールを一斉配信するが、以前メールが届かなかったことがある」と相談を受けたことがあり、ベアメールの迷惑メールスコアリングサービスを思い出しました。
迷惑メールスコアリングを使って不達の原因を明確にし、問題を解消できればより良いサービス提供につながると考えています。ですが、キャンペーンサイトからのメール配信は利用期間が限られてしまうので、スポットで利用できるようになると提案しやすいですね。

ベアメールを検討中のお客さまにおすすめしたいポイントを教えてください。
戸崎氏
迷惑メール対策が年々厳しくなり、イタチごっこのようでキリがないと感じていました。「どこまでやらなきゃいけないのか…」と。
ですが、ベアメールの安心安全なメール送信環境と、手厚いサポートによって、メール送信に関する不安や課題が解消できました。同じように悩んでいる方はおすすめです。
ありがとうございました。最後に今後の取り組みについて教えてください。
戸崎氏
当社はお客さまのシステムをデータセンターで運用するビジネスを展開しています。
システムは常に稼働することが当然であり、お客さまもそれを前提としています。近年は災害などへのBCP対策も強く求められており、さらなるサービスの拡充や安定的な運用が求められていると考えています。
これを実現するためには、ベアメールを含め、様々なサービスと連携していくことが不可欠です。コスト面も含め、安定性、安全性が強化されるサービスを今後もリサーチし、積極的に活用していくことで、お客さまにより良いサービスを提供していくこと。それが、私たちの目指すべき方向性だと考えています。
石川氏
私からはセキュリティについて補足します。メールに限らず、セキュリティ全般について求められる水準が高まっている状況です。メールも含めたセキュリティ全般の見直しや、セキュリティホールの対策強化に力を入れていきたいと考えています。

- 企業名
- 株式会社 東計電算
- 代表
- 代表取締役社長 古閑 祐二
- 設立
- 1970年4月1日
- 本社所在地
- 〒211-8550 神奈川県川崎市中原区市ノ坪150
- 事業内容
- 業種・業務毎に専門特化したソリューションのシステム設計・開発・運用事業(製造業、流通業、住宅関連業、建設業、小売業、物流業、公共事業、機械制御分野、放送・通信分野、外食産業、通販業他サービス業等)
免震装置と自社開発のセキュリティシステム等を備えたIDCを活用したアウトソーシングサービス事業(汎用機からサーバ機までの運用管理)
海外を含めたネットワークサービス構築、情報システム構築・導入、コンサルティング事業