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メールが届かない原因はどこにある? ~au編~

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はじめに

昨今、「Skype」や「Microsoft Teams」といった多くのチャットツールの登場によって、コミュニケーションの取り方は多様化しました。

個人間のコミュニケーションはSNSを中心に行われることが多くなり、その流れから、企業が個人に向けてPRする際の手段としてSNSを利用することも増えてきました。

しかしながら、企業間のコミュニケーションはもちろん、個人が通販サイトなどで物品を購入した場合などのシーンでは今でもメールが使われており、その存在感は健在です。

メールを取り巻く課題の一つに迷惑メール(スパム)が挙げられます。昨今の迷惑メールは非常に巧妙化しており、各キャリアはさまざまな対策を講じています。実際、過去に比べれば受信する迷惑メールの数が減少していると感じている方は多いのではないでしょうか。

このように、キャリアの努力によって迷惑メールの受信数が減ったという実感がある一方、問題のないメールまでもが迷惑メールとして判定されてしまうという事象が発生しています。

メールを配信する側がきちんと相手にメールを届けるためには、各キャリアの迷惑メール対策技術にどう対応すべきかを正しく知り、適切に対処する必要があります。

本記事では一般的な迷惑メール対策の手法について改めて確認するとともに、各キャリアが行っている独自の対策としてauにおける取り組みを紹介します(他のキャリアについては次回以降で取り上げていきます)。

キャリアによる迷惑メール対策の主な方法と、配信する企業側での対処法(概要)

現在、ISP(インターネットサービスプロバイダ)やキャリアが取り入れている迷惑メール対策技術は次のものが挙げられます。

IPレピュテーションのスコアが低いIPアドレスの通信量を制御

ISPやキャリアは、メール送信元のIPアドレスの信頼性を評価して点数化したもの(IPレピュテーション)を参照しており、評価が低い場合にはメールの配信量や通信量を制限することがあります。この点数は30日間の平均値をもとに算出され、0~100の値で付けられます。



<対処法>

IPアドレスの評価が低いうちから大量のメール配信を行うことを避けることはもちろんですが、大量のメールを一気に配信せず、送信量を安定させる必要があります。

また、メールコンテンツ内に迷惑メールに利用されるような文言を使うことを避け、受信者が迷惑メールとして通報したくなる内容にしないようにしましょう。なお、メールリレーサービスを利用した場合、新たなドメインであってもメールリレー事業者のIPを利用したメール送信となるため、IPレピュテーションの向上を待たずに大量のメール配信を行うことが可能です。

IPレピュテーションの詳細はこちらの記事をご参照ください。

ブラックリストに登録されたIPアドレスからのメールを拒否

ISPやキャリアは迷惑メール送信元のIPアドレスを集めたブラックリスト(RBL/DNSBL)を参照しており、登録されているIPアドレスから送信されたメールを拒否する設定にしています。



<対処法>

定期的に複数のブラックリストを確認しましょう。もしブラックリストに登録されてしまった場合には、該当のブラックリストが指定する改善策を早急に実施してください。ブラックリストについての詳細はこちらの記事をご参照ください。

送信者認証(SPF・DKIM)



SPF:

メール送信元のグローバルIPアドレスの情報から送信元ドメインが偽装されていないか(なりすまし)を検証します。



DKIM:

受信したメールの内容が改竄されていないかを電子署名を用いて検証します。

それぞれの詳細はこちらの記事をご参照ください。



<対処法>


SPF:

DNSサーバのSPFレコードの記述を正しく行い、評価をPass(認証に成功)に保つようにしましょう。



DKIM:

DNSサーバに正しく電子署名を設定し、評価をPass(認証に成功)に保つようにしましょう。

ユーザができる迷惑メール対策~au編~

さて、ここまではISPやキャリアが行っている迷惑メール対策を挙げてきましたが、各携帯キャリアではさらに個別で迷惑メール対策を実施しています。今回の記事ではauユーザが利用できる迷惑メール対策を確認します。



<auでの迷惑メール対策>

まずはauが推奨している迷惑メール対策の内容です。

迷惑メールおまかせ規制自動設定・2019年6月~

過去に存在した迷惑メール(出会い系/ドラッグ/アダルト/ギャンブル/フィッシングなどの詐欺/マルウェアなど)から特徴を把握し、その条件と合致したメールを自動でブロックします。判定基準にはシマンテック社の情報を参照しており、同社のスパム対策を確認すると、IPレピュテーションや送信元の偽装・改竄、トラフィック量などを見ているようです。

また、迷惑メール自動検知の精度向上を目的にユーザへ迷惑メールの通報を求めていますので、その情報も反映されていると考えられます。

オススメ設定

「迷惑メールおまかせ規制」と「なりすまし規制(※)」についてKDDIが推奨している設定にすることができ、迷惑メールに対する規制を簡単に強化することが可能です。



※なりすまし規制

送信元のアドレスを偽って送られてくるいわゆる「なりすましメール」を受信しないようにする機能で、「高」「中」「低」の3つの規制レベルから選べます(スマートフォンでは「高」「低」のみ選択可能)。


個別設定

上記2点により迷惑メール対策の設定を一括で行うことができますが、次の項目について個別に設定することも可能です。

● スマホ・ケータイ以外からのメール受信拒否

● 事業者別に受信可否の設定(対象の事業者:au / docomo / ソフトバンク / 旧イー・モバイル / 旧ウィルコム / Facebook / ワイモバイル / UQ mobile)

● 「auアドレス帳」や「データお預かりサービス」に保存されたアドレス以外からのメールを受信拒否

● 「auアドレス帳」や「データお預かりサービス」に保存されたアドレス以外からのメールを受信拒否

● 受信したいメールアドレスと拒否したいメールアドレスの個別設定

● ウイルスメール規制(添付ファイルがウイルスに感染している送受信メールをメールサーバで規制)

● なりすまし規制

● URLが含まれるメールとHTMLメールを規制



補足

迷惑メールフィルターで受信ブロックしたメールに対し、拒否通知メール(「宛先不明」のエラーメッセージ)を送信させることが可能です。

企業がauユーザにメールを送るときに気を付けること

上記の情報から、企業は自社のメールがauユーザに迷惑メールと判定されないようにするには、

● 迷惑メール対策技術に抵触しないようにする

● なりすましや改竄をされないように管理をする

● ユーザに嫌がられないメールを心掛ける(通報されないようにする)

● メーリングリストを常に最新の状態にしておく迷惑メール対策技術に抵触しないようにする

といったことが重要になると考えられます。

また、auユーザに対して、迷惑メール対策設定の見直しや、ホワイトリスト(受信許可リスト)への登録を依頼しておくことも視野にいれておきましょう。

最後に

今回は迷惑メール対策について、ISPやキャリアが業界として取り組んでいるものと、auが個別に行っているものをそれぞれ紹介しました。

ここまでの内容でお分かりいただけるように、迷惑メールと判定される要因はさまざまで、原因が一つだけとは限りません。各キャリアが施している迷惑メール対策について知ることで、ある程度の改善は可能ですが、必ず相手にメールが届くという保証はありません。多角的な視点からメールの問題点を探り、ひとつひとつ明確にし、確実な対処をしていく必要があります。

当社は、ホスティング事業者としての長年の経験と豊富な知識を生かしたメールリレーサービス「ベアメール」を提供しています。このサービスを通じ、迷惑メール対策の技術進化や携帯キャリアが独自で行っている迷惑メール判定基準に対応し続けることで、メール到達率を上げるためのさらなる技術とノウハウを培ってきました。そして、実際にベアメールをご利用中のお客さまの多くがメール到達率の向上に成功しています。

当社ではこうしたベアメールで得た知見をもとに、新サービス「迷惑メールスコアリング」の提供を開始しました。

本サービスでは、迷惑メール対策で参照されているブラックリストにIPアドレスの登録状況を確認することはもちろん、メールの本文・ヘッダの解析結果や、主要キャリアへの配信状況などの情報をもとに、なぜそのメールが届かないのか、その原因を可視化することができます。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

新サービス「迷惑メールスコアリング」とは…

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