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MXレコードとは? 書き方から設定例、確認する方法まで解説

MXレコードとは? 書き方と設定例、確認する方法まで解説

最終更新日:2026.03.27

送信したメールが迷惑メールと判定されるリスクを抑え、宛先へ確実に届けるためには、DNSの設定を正しく行うことが重要です。

本記事では、DNSの設定の中でもメール配信に最も関連の深い「MXレコード」について、書き方から設定例、メール配信における役割、確認方法まで分かりやすく解説します。

MXレコードとは

MXレコード(Mail Exchangerレコード)は、DNSのリソースレコードの一種で、特定のドメイン宛の電子メールをどのメールサーバーで受信するかを指定します。

MXレコードの設定に不備があるとメールが届かなくなるため、メールを利用するドメインではMXレコードを正しく設定しておくことが重要です。

メール送受信の仕組みとMXレコードの役割

MXレコードはメールを受信するメールサーバーを指定するためのDNSレコードですが、送信するだけの場合でもMXレコードの設定は必要とされています。

ここでは、メール送受信の仕組みと、MXレコードが担う役割について解説します。

受信者側MXレコードの役割

受信者側MXレコードの役割を説明した図

メール配送は、次のような流れで行われます。

  1. メールクライアントからメールが送信される
  2. 送信メールサーバーは、宛先(受信者側)ドメインのDNSサーバーに問い合わせを行い、MXレコードを取得する
  3. 取得したMXレコードをもとに、メールを配送するメールサーバーを特定する
  4. 指定されたメールサーバーにSMTPでメールを配送する

受信者側のMXレコードが正しく設定されていないと、メールが適切なメールサーバーに配送されず、不達となります。その場合、送信元にはエラーメール(バウンスメール)が返されます。

送信ドメインにもMXレコードが必要な理由

MXレコードは受信メールサーバーを指定するレコードのため、送信するだけであれば必要ないと思われがちですが、メール送信においてもMXレコードは重要な役割を果たしています。

送信者側MXレコードの役割を説明した図

受信側のメールサーバーはメールを受信した際に、なりすましなどの不正なメールでないかを確認するため、様々なセキュリティチェックを行います。その一環として、メールヘッダに記載された送信元ドメインのDNSを参照し、そのドメインに対してMXレコードが正しく設定されているかを確認することがあります。

迷惑メールを送信するスパマーは、実在しないドメインや返信不能なメールアドレスを使用することが多く、そのようなドメインではMXレコードが設定されていないケースも少なくありません。そのため、送信ドメインにMXレコードが設定されていない場合、送信したメールがブロックされたり、迷惑メール判定されたりする可能性が高まります。

メールを送信するだけのドメインであっても、MXレコードを設定しておくことが推奨されます。

DNSを利用したなりすましチェックについては、以下の記事で詳しく解説しています。
迷惑メール判定されないために注意したいDNSの設定とは? Part2 | ベアメールブログ

MXレコードの書式と設定例

MXレコードの基本的な書き方や優先度の考え方、具体的な設定例について解説します。

MXレコードの書き方

レコードは以下の書式に従って記述します。

[ドメイン名] IN MX [優先度] [メールサーバーのホスト名]

MXレコードの値には、メールサーバーのホスト名を完全修飾ドメイン名(FQDN)で指定します。指定したメールサーバーのホスト名については、別途AレコードあるいはAAAAレコードでIPアドレスを指定しておく必要があります。

MXレコードの優先度とは

1つのドメインに対して複数のMXレコードを設定することで、複数のメールサーバーを指定できます。その際に重要となるのが、MXレコードの優先度(preference:プリファレンス)です。

優先度に設定できる数値について、RFCで明確な制限は示されていませんが、16ビットの整数(0〜65535)の範囲内で指定するのが望ましいと考えられます。一般的には、10〜100の範囲で、10、20、30などの数値を指定することが多くなっています。

優先度の数値が小さいほど、優先順位は高くなります。複数のMXレコードがある場合、優先順位の高いメールサーバーから順に配信が試みられます。複数のレコードで同じ優先度の数値が指定されている場合は、それぞれのメールサーバーに分散して配送されます。

MXレコードの設定例

MXレコードは、例えば以下のように設定します。

TTL※classtypepreferencedata
baremail.jp.3600INMX10mx01.baremail.jp.
baremail.jp.3600INMX20mx02.baremail.jp.

それぞれのMXレコードに、メール配送先の優先値として「10」「20」が設定されています。数値が小さいほど優先順位が高くなるため、上記の場合は優先値「10」である「mx01.baremail.jp」のメールサーバーへ最初に配信が行われます。サーバーの障害など何らかの理由で配信が失敗した場合は、優先度の低い「mx02.baremail.jp」の方へ配信が試みられます。

※TTL(Time to live):DNSにおける、各リソースレコードをキャッシュに保持しても良いとされる時間(秒)を表したもの。上記の場合、このMXレコードを取得後、最大3600秒(1時間)は保持(キャッシュ)しても良いことを意味します。

MXレコードを設定する際の注意点

MXレコードの設定に誤りがあると、メールが正しく配送されません。ここでは、MXレコードを設定する際に特に注意しておきたいポイントを解説します。

MXレコードの値にはIPアドレスを直接指定できない

MXレコードでIPアドレスを直接指定することはできません。MXレコードには、必ずメールサーバーのホスト名(FQDN)を指定する必要があります。

メールサーバーのIPアドレスは、そのホスト名に対応するAレコードまたはAAAAレコードによって解決されます。MXレコード設定時には、指定するホスト名のAレコードまたはAAAAレコードの設定も忘れないようにしましょう。

MXレコードの値にはCNAMEを指定できない

CNAMEレコードは、あるドメイン名を別のドメイン名に関連付けるためのDNSレコードです。MXレコードでは、このCNAMEレコードで定義されたホスト名を指定することはできません。AレコードまたはAAAAレコードでIPアドレスが直接紐付いたホスト名を指定する必要があります。

AレコードやCNAMEレコードなど、主要なDNSレコードの種類や書式については、以下の記事で詳しく解説しています。
DNSレコードの種類を詳しく解説|初心者にもわかる役割と設定のポイント|ベアメールブログ

MXレコードの確認方法

MXレコードが適切に設定されているか確認するには、コマンドを実行するか、外部のWebサービスを利用する方法があります。

Windowsの場合:nslookupコマンド

WindowsOSでは、標準で利用できるnslookupコマンドを使ってMXレコードを確認できます。コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行すると、指定したドメインに設定されているMXレコードが表示されます。

nslookup -type=mx example.com

Linux・macの場合:digコマンド

LinuxやmacOSでは、digコマンドを使用してMXレコードを確認できます。以下のコマンドを実行すると、DNSサーバーへの問い合わせ結果として、MXレコードが表示されます。

dig example.com mx

なお、Linuxではnslookupコマンドも利用できますが、digコマンドの使用が一般的です。digコマンドはDNS問い合わせの結果を比較的そのまま表示しますが、nslookupコマンドは結果を加工して表示するためです。MXレコードだけを確認したい場合はどちらのコマンドでも問題ありませんが、DNSの応答内容をより正確に確認したい場合はdigコマンドの使用をおすすめします。

DNS設定確認サイト

DNSの設定をチェックできるWebサービスを利用して、MXレコードを確認することもできます。フォームにMXレコードを確認したいドメイン名を入力して実行すると、DNSへの問い合わせ結果が出力されます。

以下は、代表的なDNS設定確認サイトです。

cman.jp DNSチェック

http://www.cman.jp/network/support/nslookup.html

チェックしたいドメインを入力し、オプションで「MX」を選択して「nslookup実行」または「dig実行」をクリックすると、MXレコードを確認できます。

CMANのDNSチェック画面のスクリーンショット

MxToolBox

https://mxtoolbox.com/MXLookup.aspx

チェックしたいドメインを入力して「MX Lookup」をクリックするだけで、MXレコードを確認できます。

MXtoolboxのMXレコード診断画面のスクリーンショット

まとめ

MXレコードは、メールを正しく宛先に届けるために重要な役割を担っています。設定漏れや誤りがあると、メールが受信側のメールサーバーに届かなくなったり、宛先のメールサーバーから信頼できない送信元であると判断されてメールがブロックされたりする可能性があります。利用中のドメインに対し、MXレコードが適切に設定されているか、今一度確認することをおすすめします。

ベアメールでは「メールを確実に届ける」ことにフォーカスし、高いメール到達率を実現する「メールリレーサービス」と、メールが届かない原因を可視化する「迷惑メールスコアリング」を提供しています。メールに関する課題の解決に向けて、お客さまの状況に応じた支援を行っていますので、メールが届かないとお困りの際はお気軽にご相談ください。