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HTMLメールとは? テキストメールとの違いや特徴、送信時の注意点を解説

HTMLメールとは? テキストメールとの違いや特徴、送信時の注意点を解説

Last Updated on 2026.01.9

メールの形式には、文字だけで構成されるテキストメールと、文字・レイアウトのデザインや画像挿入などが可能なHTMLメールの2種類があります。どちらの形式にもメリット・デメリットはありますが、メルマガなどの配信においては表現の自由度が高いHTMLメールを採用するケースが多くなっています。本記事では、HTMLメールの特徴やテキストメールとの違い、HTMLメールを送信する際の注意点などについて詳しく解説します。

HTMLメールとは?

HTMLメールとは、Webサイトを構築するための言語「HTML」を使って作成されたメールのことです。

最大の特徴は、Webページのように豊かな表現ができる点にあります。文字の色やサイズを自由に変更したり、画像を挿入したり、リンクを目立つボタン形式で設置したりすることが可能です。これにより、読者の視覚に直接訴えかけ、商品やサービスの魅力を効果的に伝えることができます。

HTMLメールは、メールマガジンやセール情報の告知など、マーケティング目的で広く活用されています。

HTMLメールの例

HTMLメールとテキストメールの違い

テキストメールは、その名の通り文字(テキスト)のみで構成されたシンプルなメールです。画像の挿入や文字の装飾はできません。ビジネスシーンでの日常的な連絡や、重要事項の通知など、主に情報を確実に伝えることが優先される場面で使用されます。

テキストメールは、HTMLメールと比較して受信側の環境に左右されにくく、レイアウト崩れの心配が少ないという利点があります。

HTMLメールとテキストメールの主な違いを以下の表にまとめました。それぞれの特性を理解し、配信の目的に応じて適した形式を選びましょう。

項目HTMLメールテキストメール
表現力◎ 画像、動画、文字装飾など多彩な表現が可能△ 文字のみ
開封率計測〇 可能× 不可
作成の手間△ 専門知識やツールが必要な場合がある◎ 誰でも簡単に作成可能
表示安定性△ 受信環境により表示が崩れる可能性あり〇環境に左右されにくく、表示崩れのリスクが低い
データ容量△ 大きくなりやすい◎小さい

HTMLメールのメリット

HTMLメールを利用する主なメリットは、以下の通りです。

視覚的な訴求力を高められる

HTMLメールでは、商品画像やキャンペーンバナー、動画へのリンクを盛り込むことができ、訴求したい内容を視覚的にわかりやすく表現できます。実際の商品イメージや利用シーンを具体的に伝えられるため、読者の理解や関心を高めやすくなります。

また、CTA(Call To Action:行動を促すボタンや画像)を効果的に配置・デザインすることで、Webサイトや申し込みページへのリンクのクリック率向上も期待できます。

情報をわかりやすく伝えられる

HTMLメールは、見出しや箇条書き、区切り線などを用いて、レイアウトを自由に設計できます。そのため、情報量が多い場合も、内容をわかりやすく伝えることが可能です。

重要なポイントを視覚的に把握しやすくなることで、メッセージの理解度や訴求効果の向上が期待できます。

自社ブランディングに効果的

自社のブランドを確立させるうえで、視覚的なデザインを取り入れた情報発信は非常に有効です。HTMLメールでは、ロゴやテーマカラーを反映させたデザインが可能なため、ブランドの世界観を一貫して伝えられます。

定期的に配信するメルマガにこうした要素を取り入れることで、ブランドイメージが読者にインプットされやすくなり、認知度の向上やブランディング強化につながります。

開封率などの効果測定が可能

HTMLメールでは、開封率を測定できます。 開封率は、メール内に埋め込まれた小さな画像が読み込まれることで計測されます。

開封率を把握することで、件名や配信タイミングが適切だったかを分析し、改善につなげることができます。このように、効果測定を行いながらPDCAサイクルを回せる点は、メールマーケティングの成果を高めるうえで非常に重要です。

HTMLメールのデメリット

多くのメリットがある一方で、HTMLメールにはいくつか注意すべき点も存在します。配信前にデメリットを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。

メール容量が大きくなりやすい

HTMLメールは画像や装飾を含むため、テキストメールと比較してメールの容量が大きくなりやすい傾向があります。容量が増えると、送信サーバーへの負荷が高まり、配信の遅延が発生する恐れがあります。

また、容量が過度に大きいメールは、迷惑メールと判定されたり、受信側でブロックされて届かなくなったりする可能性もあるため、注意が必要です。

作成には専門的な知識が必要

HTMLメールの作成には、HTMLやCSSに関する一定の知識が求められます。コーディングやデザイン調整、表示確認などの工程が必要となるため、文字だけで構成されるテキストメールと比べて、作成に手間と時間がかかりやすい傾向があります。

HTMLメールの作成に慣れていない場合は、テンプレートの活用や、外部のツール・サービスの利用を検討することも一つの方法です。

レイアウトが崩れやすい

HTMLメールの表示は、受信者側のデバイスやメールクライアントの種類に依存します。環境によっては、一部のHTMLタグやCSSのプロパティに対応しておらず、レイアウトが崩れやすくなります。

このような問題を防ぐためには、可能な限り様々な環境を想定し、事前に表示確認やテスト配信を行うことが重要です。

迷惑メール判定されることがある

HTMLメールは、URLリンクの設置やプログラムの埋め込みを柔軟にできることから、過去にはスパムとして悪用されてきた背景があります。そのため受信側から警戒されやすく、正当なメールであっても迷惑メール判定されやすい傾向にあります。

なりすましメールやフィッシングによる被害の増加を受けて、携帯キャリアやISP、メールプロパイダは迷惑メール判定基準を年々厳しくしています。HTMLメールを確実に届けるためには、配信内容だけでなく、送信環境や配信方法を含めた対策が欠かせません。

迷惑メール判定を防ぐための対策については、後ほど詳しく解説します。

また、以下の記事でも迷惑メール判定される原因と対策を紹介していますので、併せて参考にしてください。
送ったメールが迷惑メールに入ってしまうのはなぜ? 原因と対策のすべて |ベアメールブログ

HTMLメールとテキストメールの使い分け方

HTMLメールとテキストメールには、それぞれ異なる特性があります。配信の目的や伝えたい内容に応じて、使い分けることが大切です。

HTMLメールが適しているシーン

視覚的な訴求が重要な場面では、HTMLメールを選ぶとよいでしょう。画像などをうまく活用することで、受信者の関心を引き、行動を促す効果が期待できます。

  • メールマガジン全般
    商品紹介やコラムなど、読者の興味を引きつけたいコンテンツに適しています。
  • 新商品やキャンペーンの告知
    商品画像やバナーを見せ、購買意欲を高めたい場合に効果的です。
  • セミナーやイベントの案内
    会場の雰囲気や過去のイベントの様子などを写真で伝えることで、参加を促しやすくなります。

テキストメールが適しているシーン

情報を正確かつ確実に伝えたい場面や、フォーマルなコミュニケーションには、テキストメールが適しています。装飾が少ない分、内容そのものに集中して読んでもらいやすい点が特徴です。

  • BtoBの営業メール
    装飾が多いと販促色が強くなりやすいため、誠実さや信頼感を重視したテキストメールが好まれます。
  • 重要なお知らせ
    事務所移転や担当者変更、規約改定など、確実に情報を伝えたい場合に適しています。
  • お詫びのメール
    余分な装飾を避け、シンプルな文面で誠意を込めて内容を伝えるべき場面です。

HTMLメールの作成方法

続いて、HTMLメールの作成方法をご紹介します。HTMLやCSSの専門知識がなくても、手軽に作成できる方法もあります。自身のスキルや配信目的に応じて、適した方法を選ぶことが大切です。

メール配信システムのHTMLエディタを利用する

多くのメール配信システムには、HTMLメールを直感的に作成できる「HTMLエディタ」機能が搭載されています。 WordやPowerPointのように、テキストを入力したり、画像をドラッグ&ドロップで配置したりするだけで、専門知識がなくても簡単にHTMLメールを作成できます。

あらかじめデザインテンプレートが用意されているケースも多く、初心者にとって最も取り組みやすい方法です。

無料のテンプレートを活用する

インターネット上には、無料で利用できるHTMLメールのテンプレートが多数公開されています。 これらのテンプレートをダウンロードし、テキストや画像を差し替えるだけで、デザイン性の高いメールを作成することが可能です。

ただし、テンプレートの調整や修正を行う際には、簡単なHTMLやCSSの知識が必要になる場合があります。

HTMLを直接コーディングして作成する

HTMLやCSSの知識がある場合は、テキストエディタなどを使ってコードを直接記述する方法もあります。 レイアウトやデザインの自由度は最も高い一方で、専門知識が必須となり、作成や検証に時間がかかる点には注意が必要です。

表現やデザインにこだわりたい場合に適した、上級者向けの作成方法といえるでしょう。

コーディングでHTMLメールを作成する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
HTMLメールの作り方と注意点|初心者にも分かりやすく解説|ベアメールブログ

HTMLメール送信時に注意すべきポイント

HTMLメールを確実に受信トレイへ届け、正しく表示させるためには、送信時の注意点を理解しておくことが重要です。ここでは、HTMLメール配信時に押さえておきたいポイントについて解説します。

マルチパート配信を行う

受信者の環境やメールソフトの設定によっては、HTMLメールを正しく表示できない、あるいはHTMLメール自体を受信しないケースがあります。こうした環境の受信者にも配慮し、マルチパート配信を行うことが推奨されます。

マルチパート配信とは、1通のメールにHTML形式とテキスト形式の両方を含め、受信環境に応じて最適な形式を表示させる配信方法です。HTMLメールを受信できない場合でも、代わりにテキストメールが表示されるため、情報を確実に届けることができます。

また、マルチパート配信を行うことで、HTMLメールのみを配信する場合と比べて、迷惑メールと判定されにくくなる効果も期待できます。

レスポンシブ対応でスマホ表示を最適化する

レスポンシブ対応とは、PC・スマートフォン・タブレットなど、異なる画面サイズに応じてレイアウトを自動的に最適化して表示する手法のことです。

現在では、多くのメールがスマートフォンで開封されています。レスポンシブ対応がされていないHTMLメールは、スマートフォンで閲覧した際に文字や画像が小さくなり、読みづらさから離脱につながる恐れがあります。HTMLメールを作成した際は、必ずPCとスマートフォンの両方で表示を確認しましょう。

RFC5322およびHTML規格に準拠する

メールはInternet Format Standard(RFC 5322)に準拠した形式で作成する必要があります。HTMLメールについては、WHATWG (Apple・Mozilla・Operaの開発者らが設立した団体)が定める「HTML Living Standard」に沿った記述が推奨されています。

Gmailのヘルプでも、これらの規格に準拠することが、メッセージが想定通りに配信されるようにするためのポイントとして挙げられています。

参考: Gmail Workplace管理者ヘルプ「メール送信者のガイドライン」https://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja (2025/12/23 確認)

メール特有のHTML・CSS指定に気をつける

前述の通り、HTMLメールはHTML規格に準拠することが推奨されています。一方で、メールクライアントによっては、CSSの一部プロパティ(スタイルの指定)がサポートされていない場合も多く、レイアウト崩れの原因となります。

すべてのメールクライアントに対応することは困難ですが、HTMLメールを作成する際には、以下の内容に注意するとよいでしょう。

  • テーブルレイアウト(table要素)を使用し、article要素やsection要素は使用しない
  • divタグやpタグの使用は極力控える
  • 見出しタグ(h1、h2など)は原則使用しない
  • CSSはhead内に埋め込むか、HTMLに直接記述するインライン形式で指定する
  • HTML属性で指定できる場合は、CSSよりHTMLで指定する
  • marginタグは使用しない
  • フォントの一括指定プロパティは使用しない
  • 画像やリンクは絶対パス(https://~)で指定する
  • 横幅は500〜600pxに設定する

メールクライアントごとのCSSプロパティのサポート状況について、詳しくは以下のサイトを参考にしてください。

参考:Campaign Monitor
https://www.campaignmonitor.com/css/(2025/12/23確認)

HTMLやCSSでコンテンツを非表示にしない

HTMLやCSSを使用すると、特定のコンテンツを非表示にすることが可能です。Webサイトでは一般的な手法ですが、HTMLメールにおいて同様の実装を行うと、不正な表示制御と判断され、迷惑メールに分類される可能性があります。

HTMLメールでは、意図的にコンテンツを非表示にすることは避けましょう。

画像を多くしすぎない

スパムメールでは画像が多用される傾向があるため、画像の割合が多いHTMLメールは迷惑メールと判定されやすくなります。そのため、画像とテキストのバランスを適切に保つことが重要です。一般的には、画像40%:テキスト60%の比率が望ましいとされています。

また、画像を多用するとメール容量が大きくなり、それが原因でメールが届かなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

併せて、画像には必ずalt属性(代替テキスト)を設定しましょう。画像が表示されない環境でも内容を伝えられるほか、迷惑メール判定のリスク軽減にもつながります。

HTMLメールを確実に届けるために

HTMLメールは、視覚的な訴求力が高く、開封率などの効果計測がしやすいといったメリットがあり、メール配信の効果を高めるために有効な手段です。一方で、送信時のポイントを押さえていないと、迷惑メール判定されやすいという側面もあります。

なりすましなどによるフィッシング詐欺の被害拡大を受け、携帯キャリアやメールサービスプロバイダは迷惑メール対策を年々強化しています。その影響で、内容に問題のない正規のメールであっても、迷惑メールとして判定されてしまうケースが増えています。HTMLメールを配信する際は、事前に注意点を確認し、読者へ確実に届く配信設計を行うことが重要です。

また、今は問題なく届いているメールも、フィルタリング仕様やポリシーの変更によって、将来的に届かなくなる可能性もあります。メール配信担当者は、自身が送信しているメールの到達状況を定期的に確認し、異変にいち早く気づける体制を整えておきたいところです。

ベアメールでは、実際のメール配信の前に、テストメールを送信するだけでメールに問題がないか診断できる「迷惑メールスコアリング」を提供しています。迷惑メールとして判定される可能性やその原因を可視化できるほか、国内キャリア(docomo・au・Softbank)や主要メールサービス(Gmail・iCloud・Hotmailなど)への到達率チェック・改善策の確認まで行うことができます。

ベアメール 迷惑メールスコアリングの診断結果画面キャプチャ

無料診断もご用意していますので、メール配信に不安を感じている方は、ぜひお気軽にお試しください。
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