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GmailのSMTPサーバーでメールを送信するには?設定方法や注意点を解説

GmailのSMTPサーバーでメールを送信するには?設定方法や注意点を解説

外部のメールソフトやWebサービス、WordPressなどからメールを送信する際に、GmailのSMTPサーバーを利用する場面は少なくありません。一方で、基本認証廃止などセキュリティ要件の変更に伴い、「以前は問題なく送信できていたのに、急にエラーが出るようになった」というケースも増えています。GmailのSMTPサーバーを利用する際には、正しい前提理解と設定が欠かせません。

本記事では、Gmail SMTPサーバーでメールを送信する3つの方法と、利用する際の注意点を解説します。また、代替手段としてのメールリレーサービスについても紹介します。

GmailのSMTPサーバーとは

GmailのSMTPサーバーとは、Gmailアカウントを利用して、外部のメールソフトやWebサービス、アプリケーションなどからメールを送信するための仕組みです。Gmailの送信基盤を使ってメールを送信できるため、個人利用はもちろん、小規模なWebサイトや業務ツールの通知メールなどでも広く使われています。

一方で、セキュリティ要件の変更により、従来とは設定方法が変わっている点に注意が必要です。ユーザ名とパスワードのみで認証を行う「基本認証」は廃止され、より安全な認証方式であるOAuth2.0認証(またはアプリパスワード)の設定が必須となりました。OAuth2.0認証とアプリパスワードの詳細については、後ほど解説します。

SMTPサーバーの基本については、以下の記事で詳しく解説しています。
SMTPサーバーとは? メール送受信の仕組みとサーバーの種類、SMTPサーバーのセットアップ方法|ベアメールブログ

Gmail SMTPサーバーでメールを送信する3つの方法

Gmail(Google Workspace)で、SMTPサーバーを使ってメールを送信する方法は3つあります。それぞれ、利用できるポート番号や認証方式、1日に送信できるメールの宛先数上限などの制約が異なるため、目的に合った方法を選択することが重要です。ここでは、設定手順とポイント・注意点について解説します。

参考:Google Workspace管理者ヘルプ「プリンタ、スキャナ、アプリからのメール送信」https://support.google.com/a/answer/176600?hl=ja (2026/1/28確認)

SMTPリレーを使用してメールを送信する(Google推奨)

Googleが公式に推奨している、SMTPリレーサービス(smtp-relay.gmail.com)を利用した送信方法です。業務システムやアプリケーションからの配信に適しています。

設定の手順

  1. Google管理コンソールでSMTPリレーを有効化
    • 管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログイン
    • メニュー>アプリ>Google Workspace>Gmail>ルーティングにアクセス
      ※SMTPリレーサービスは、最上位組織でのみ追加・編集・削除が可能
    • SMTPリレーサービスまでスクロールし、設定をクリック
    • 許可する送信者を選択
    • 認証方法を選択
    • 暗号化の設定を行う
    • 保存をクリック
  2. デバイスまたはアプリでSMTPリレーの送信設定を行う
    • サーバーアドレスとして「smtp-relay.gmail.com」を入力
    • ポートに以下のいずれかの数字を入力
      • STARTTLS:25/587
      • SSL/TLS :465

ポイント・注意事項

  • 動的IPアドレスでも利用可能ですが、IPアドレスによる認証を行う場合は静的(固定)IPアドレスが必要です。
  • メールを送信できる宛先数には制限があります。制限内容の詳細については後述します。上限を超えると、一時的に送信エラーが発生する可能性があります。

参考:Google Workplace管理者ヘルプ「SMTPリレーで送信するメールをGoogle経由にルーティングする」https://support.google.com/a/answer/2956491#sendinglimitsforrelay (2026/1/28確認)

Gmail SMTPサーバーを使用してメールを送信する

GmailのSMTPサーバー(smtp.gmail.com)を使ってメールを送信する方法です。

設定の手順

  1. デバイスまたはアプリで、Gmail SMTPサーバーに接続
    • サーバーアドレスとして「smtp.gmail.com」を入力
    • ポートに以下のいずれかの数字を入力
      • SSL:465
      • TLS:587
  2. OAuth2.0認証またはアプリパスワードを設定

ポイント・注意点

  • メールの送信数・宛先数には制限があります。制限内容の詳細については後述します。上限を超えて配信を行うと、エラーメッセージが表示され、最長で24時間メールを送信できなくなる場合があります。状況によっては、アカウントの停止措置が取られる可能性もあります。
  • 迷惑メールフィルタによって、不審なメールとして拒否または除外されることがあります。

制限付きGmail SMTPサーバーを使用してメールを送信する

制限付きGmail SMTPサーバーを使ってメールを送信する方法です。送信先は、組織内のGmailまたはGoogle Workspaceユーザに限定されます。この場合、認証は不要です。

設定の手順

  1. デバイスまたはアプリで制限付きGmail SMTPサーバーに接続
    • サーバーアドレスとして「aspmx.l.google.com」を入力
    • ポートに25と入力
  2. Google管理コンソールで、デバイスまたはアプリのIPアドレスを許可リストに追加

IPアドレスを許可リストに追加する手順については、以下のページを参考にしてください。
Google Workspace管理者ヘルプ「GmailでIPアドレスを許可リストに追加する」https://support.google.com/a/answer/60751(2026/1/28確認)

ポイント・注意点

  • Google Workspaceのユーザあたりの送信制限(24時間あたり2,000件まで)が適用されます。
  • 25番ポートを使用するため、TLS(STARTTLS)の設定は必須ではありません。
  • 組織外へのメール送信には利用できません。
  • 迷惑メールフィルタによって、不審なメールとして拒否または除外されることがあります。

Gmail SMTPサーバーを利用する際の注意点

Gmail SMTPサーバーを利用する際は、メールを正しく届けるための送信環境を整えておく必要があります。ここでは、特に注意すべきポイントを解説します。

送信数・宛先数の制限に気をつける

前章で紹介した3つの方法では、それぞれ送信できるメールの通数や宛先数などに制限が設けられています。上限を超えてメールを送信すると、エラーや拒否が発生したり、場合によってはアカウントの停止措置が取られたりする可能性があるため、利用する際には注意が必要です。

送信方法送信制限の内容補足
SMTPリレー(※1)宛先数
組織ごと:1日あたり460万件まで/10分間あたり31万9,444件まで
ユーザごと:1日あたり1万件まで
SMTP トランザクションごとの受信者数の上限は 100 人です。この上限を超えると、エラーメッセージが表示されます。上限を超える受信者にメールを送信するには、別のトランザクションを開始する必要があります。
Gmail SMTPサーバー(※2)送信数
ユーザごと:1日あたり2,000通まで
宛先数
メール1通あたり2,000件まで
総宛先数(※1)
1日あたり1万件まで
外部の宛先数(※2)
1日あたり3,000件まで
固有の宛先数(※3)
1日あたり3,000件まで
※1:メールアドレスは、メールを送信するごとにカウントされます。(例:10件のアドレス宛に5通のメールを送信した場合、50件の宛先としてカウントします)
※2:エイリアスなど、プライマリドメイン外のメールアドレス数です
※3:1日にメールを送ったメールアドレスのユニーク数です。(例:1件のアドレスに5通のメールを送信した場合は、1件の宛先としてカウントされます)
制限付きGmail SMTPサーバー送信数
ユーザごと:1日あたり2,000通まで
送信先は組織内ユーザに限定されます。

※1参考:Google Workspace管理者ヘルプ「SMTP リレーで送信するメールを Google 経由にルーティングする」>SMTPリレーサービスの送信制限を確認する https://support.google.com/a/answer/2956491 (2026/1/28確認)
※2参考:Google Workspace管理者ヘルプ「Google Workspace における Gmail の送信制限」>Gmailの送信に関する制限事項 https://support.google.com/a/answer/166852 (2026/1/28確認)

送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を正しく設定する

Gmail SMTPサーバーを利用する場合でも、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定は必須です。これらが正しく設定されていないと、受信側で迷惑メールと判定されたり、拒否されたりする可能性があります。

ここでは、GoogleのSMTPサーバーを利用してメールを送信する場合に必要となる、送信ドメイン認証の設定ポイントを解説します。

SPF(Sender Policy Framework)

SPFは、送信元ドメインからメール送信を許可するメールサーバーの情報をDNSに公開し、正規の送信元かどうかを受信側が検証する仕組みです。

Gmail SMTPサーバーやSMTPリレーを利用してメールを送信する場合、SPFレコードにGoogleの送信サーバーを許可する記述を追加する必要があります。

【設定例】

v=spf1 include:_spf.google.com ~all

すでにSPFレコードが設定されている場合は、既存のレコードに「include:_spf.google.com」を追記してください。なお、「v=spf1」を複数記述しないよう注意が必要です。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

DKIMは、メールに電子署名を付与することで、送信途中での改ざんや、送信元ドメインのなりすましが行われていないかを検証する仕組みです。

Gmail SMTPサーバーを利用して送信されるメールは、Googleの送信基盤上でDKIM署名が行われます。そのため、DKIMを設定するには、Google Workspaceの管理コンソールでDKIM鍵ペアを作成し、公開鍵をドメインに追加したうえで、DKIMを有効にする必要があります。

Google WorkspaceでのDKIM設定方法については、以下の公式ヘルプを参考にしてください。

Google Workspace for Business Continuity「DKIMを設定する」 https://knowledge.workspace.google.com/business-continuity/security-and-monitoring/set-up-dkim?hl=ja (2026/1/28確認)

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)

DMARCは、SPF・DKIMの認証結果を基に、メールに表示される送信元アドレス(ヘッダFrom)との整合性(アライメント)を検証し、認証に失敗したメールの取り扱い方針(何もしない/隔離/拒否)を受信側に指示する仕組みです。

DMARCについては、Google SMTPサーバーを利用する際に固有の設定は不要です。すでにDMARCが設定されている場合は、その設定を引き続き利用できます。

DMARCが未設定、またはポリシーが強化されていない状態では、「Gmailから送信しているのに届かない」 といったトラブルが発生しやすくなります。未対応の場合は、DMARCレコードの設定を行い、まずはポリシーをnone(監視のみ)に設定したうえで、段階的に強化することが推奨されます。

DMARCの設定方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
DMARCレコードの書き方は? 設定・確認方法や設定例も解説 | ベアメールブログ

OAuth2.0認証(またはアプリパスワード)に対応する

Gmail SMTPサーバー(smtp.gmail.com)でメールを送信する際には、OAuth2.0に対応する、またはアプリパスワードを使用して認証設定を行う必要があります。Googleではセキュリティ強化の一環として、従来のユーザ名とパスワードによる基本認証を廃止しており、現在はいずれかの認証方式への対応が求められています。

  • OAuth2.0に対応する
    OAuth2.0は、Googleが公式に推奨している認証方式で、Gmail APIやSMTP AUTHにおいて、アクセストークンを用いて認証を行う仕組みです。Googleアカウントのパスワードを直接扱うことがないため、高いセキュリティを維持できます。
  • アプリパスワードを使用する
    アプリパスワードは、OAuth2.0に対応していないアプリや機器からGmail SMTPサーバーへ接続するための代替的な認証方式です。2段階認証を有効にしたGoogleアカウントで発行でき、通常のアカウントパスワードの代わりに、Googleが生成する16桁の一時的なパスワードを使って認証を行います。プリンタやスキャナ、一部の業務アプリなど、OAuth2.0を実装できない環境で利用されるケースが一般的です。

なお、OAuth2.0やアプリパスワードによる認証が必要になるのは、前章で紹介した「Gmail SMTPサーバー(smtp.gmail.com)を使用する方法」のみです。SMTPリレーや制限付きGmail SMTPサーバーでは、これらの認証方式は使用しません。

OAuth2.0認証やアプリパスワードの設定方法については、以下の記事で解説しています。
GmailのSMTPサーバーでメールが送れない? 基本認証廃止が原因かもしれません|ベアメールブログ

大量配信・運用負荷軽減には、メールリレーサービスがおすすめ

これまで見てきたように、GmailのSMTPサーバーは少量のメール送信や個人・小規模用途には便利な一方で、メルマガなどの大量配信を行う場合には、送信量制限の課題が生じることがあります。また、基本認証の廃止により、OAuth2.0(またはアプリパスワード)への対応が必須となり、認証設定や運用管理の負荷が高くなっている点にも注意が必要です。

大量のメールを安定して配信したい場合や、設定・運用の負荷をできるだけ抑えたい場合には、「メールリレーサービス」を利用することも有効な選択肢となります。

メールリレーサービスを利用するメリット

メールリレーサービスは、専門のメール配信基盤(SMTPサーバー)を中継してメールを送信することで、大量のメールを安定して高速配信できるサービスです。

大量配信に対応できる

メールリレーサービスを利用する大きなメリットの一つが、大量のメール配信に対応できる点です。送信数や送信頻度を考慮した制御が行われており、一時的な送信ブロックやアカウント停止といったリスクを抑えながら、継続的にメールを配信できます。そのため、メルマガ配信や通知メール、業務システムからの自動送信などの用途にも安心して利用できます。

メールの到達率向上を実現できる

メールリレーサービスでは、信頼性の高い送信基盤を利用することができます。そのため、送信元IPアドレスの評価(IPレピュテーション)を自社で細かく管理しなくても、高い到達率を実現しやすくなります。

送信エラーの把握・対応がしやすい

さらに、送信状況やエラーを可視化しやすい点もメールリレーサービスのメリットです。多くのサービスでは、送信ログやエラー内容を管理画面で確認できるため、トラブルが発生した場合でも、原因を把握しやすくなります。これにより、問題発生時の対応スピードを高め、安定したメール配信を維持しやすくなります。

ベアメールとは

ベアメールは、メールを確実に届けることを支援する「メールリレーサービス」を提供しています。自社のシステムやWebサイトから送信するメールをベアメールの配信基盤に中継することで、大量のメルマガ配信や、トランザクションメールなどの重要なメール配信を安定して行えるようになります。

国内サービスならではの強みとして、導入時の設定支援から運用フェーズでの相談対応まで、きめ細かなサポートをご用意しています。送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の運用や到達率に関するお悩みについても、お気軽にご相談ください。

まとめ

本記事では、Gmail SMTPサーバーでメールを送信する方法と、注意点について解説しました。Gmail SMTPは便利な一方で、認証方式の変更や送信量の制限など、利用にあたって理解しておくべきポイントもあります。メールの配信基盤を整える際は、自社の利用目的や送信規模に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

「ベアメール」は、高いIPレピュテーションの環境からメールを高速配信できる「メールリレーサービス」と、メールが届かない原因を分析して改善策を提示する「迷惑メールスコアリングサービス」を提供しています。

メール配信に課題をお持ちの方は、ぜひベアメールへお気軽にご相談ください。

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