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2026.04.24 (金)
メルマガ配信停止に関する法律とは? 具体的な実装方法や注意点を解説
最終更新日:2026.04.24
メルマガ運用において読者の購読解除はできるだけ避けたいものですが、解除方法を分かりにくくするなどの対応は適切ではありません。配信の際に受信拒否の意思表示手段を明示することは法律で義務付けられており、遵守していない場合は法的リスクが生じます。さらに、読者からの迷惑メール報告の増加や、ブランドイメージの毀損につながる恐れもあります。
本記事では、メルマガに配信停止の仕組みが求められる背景から、具体的な実装方法、運用時の注意点までを整理します。併せて、配信停止が増える主な原因と対策についても解説し、読者との関係を維持して効果的にメールを配信するためのポイントを紹介します。
目次
メルマガにはなぜ配信停止の仕組みが必要なのか?
まず、メルマガに配信停止の仕組みが必要とされる理由を解説します。
特定電子メール法で義務付けられているため
特定電子メール法では、広告宣伝メールの送信にあたり、受信者の事前承諾(オプトイン)を得ることに加え、受信者が配信停止を行える手段を明示することが義務付けられています。
具体的には、以下の表記が必要です。
- 送信者などの氏名または名称
- 受信拒否の通知を受けるための電子メールアドレスまたはURL
- 受信拒否の通知ができる旨(※受信拒否の通知先の直前または直後に記載)
- 送信者などの住所
- 苦情・問い合わせなどを受け付けることができる電話番号、メールアドレスまたはURL
これらの要件を満たしていない場合、行政指導や命令の対象となり、従わない場合には罰則が科される可能性があります。配信停止の仕組みは、法令遵守の観点から必須の対応といえます。
参考:
迷惑メール相談センター「1-2 特定電子メール法」https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/1-2.html(2026/4/24確認)
総務省「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/pdf/m_mail_pamphlet.pdf(2026/4/24確認)
迷惑メール報告を避けるため
配信停止の手段がない、または方法が分かりづらい場合、不要なメールへの対処として、読者が迷惑メール報告を行う可能性が高まります。
受信側のメールサービスプロバイダは、様々な観点から送信元ドメインやIPアドレスの信頼性(レピュテーション)を評価しています。迷惑メール報告の増加は、レピュテーション低下の要因となります。
レピュテーションが低下すると、配信停止を希望する読者以外へのメールについても、迷惑メールフォルダへの振り分けやブロックといった影響が生じる可能性があります。安定した到達率を維持するためにも、配信停止の仕組みを適切に整備することが重要です。
迷惑メール判定の原因や対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
迷惑メールだと判定されてしまう理由とは? スパム判定のチェックポイントと回避方法を解説 – ベアメールブログ
読者体験や満足度の向上のため
配信停止の仕組みは、読者体験の観点からも重要です。不要になったメルマガの購読解除が簡単にできないと、読者の不満が高まり、企業やブランドの印象悪化につながる可能性があります。読者との信頼関係を維持するためにも、いつでも配信停止できる環境を整えておきましょう。
メルマガに配信停止の仕組みを実装する方法
メルマガに配信停止の仕組みを実装する方法はいくつかあります。ここでは、代表的な3つの方法について、特徴とポイントを整理します。
本文内に配信停止URL(メールアドレス)を記載する
最も一般的な方法は、メール本文内に配信停止用のURLを設置することです。読者はURLから専用フォームにアクセスし、手続きを行うことができます。多くのメルマガで採用されている基本的な方法であり、導入しやすい点が特徴です。
また、本文内に配信停止用のメールアドレスを記載し、空メールの送信によって解除を受け付ける方法もあります。
記載例(URLの場合)
メルマガの配信停止をご希望の場合は、お手数ですが以下のURLよりお手続きをお願いいたします。
(URL)
※システムの都合上、停止までに数日かかる場合がございます。予めご了承ください。
記載例(メールアドレスの場合)
メルマガの配信停止をご希望の場合は、お手数ですが以下のメールアドレスへ空メールをお送りください。
(メールアドレス)
※システムの都合上、停止までに数日かかる場合がございます。予めご了承ください。
マイページから配信停止できるようにする
会員登録機能を持つサービスでは、マイページから配信停止できるようにする方法もあります。他のメール配信設定(お知らせなど)と併せて管理できるため、読者にとって利便性が高い点が特徴です。IDやパスワードの入力が必要になるため、本文内の配信停止URLなど、ログインせずに手続きできる導線も必要に応じて用意しておくと良いでしょう。
ワンクリック登録解除(List-Unsubscribe)を設定する
ワンクリック登録解除とは、読者がワンクリックで簡単にメルマガの購読を解除できる仕組みのことです。メールにList-Unsubscribeヘッダを設定することで、対応するメールサービスの受信トレイ上に購読解除ボタンが表示されます。

この仕組みにより、読者は配信停止用URLを探したり、マイページにログインしたりする手間なく配信を解除できるようになります。また、解除方法が分かりやすくなることで、迷惑メール報告の抑制にもつながり、送信者にとってもメリットがあります。
なお、Gmailでは2024年2月以降、1日あたり5,000件以上のメールをGmail宛に送信する場合、マーケティングメールにワンクリック登録解除を設置することが求められています。対応できていない場合、メールが迷惑メールボックスに振り分けられたり、ブロックされたりする可能性があるため、注意が必要です。
ワンクリック登録解除の概要やList-Unsubscribeの設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ワンクリック登録解除とは?Gmailガイドラインへの対応方法 – ベアメールブログ
List-Unsubscribeとは? RFC8058の仕様に従って実装するポイント – ベアメールブログ
メルマガの配信停止に関する注意点
メルマガに配信停止の仕組みを実装する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、適切な運用のために押さえておきたい点を整理します。
配信停止URLは分かりやすい場所に設置する
配信停止用のURLは、メールのフッターなど読者が迷わず見つけられる場所に配置することが重要です。意図的に分かりにくい位置に設置したり、文字を小さくしたりするなどの対応は避けましょう。
配信停止依頼には速やかに対応する
読者から配信停止の依頼があった場合は、速やかに対応することが重要です。対応が遅れると、その間にメールが配信され続け、企業への不信感や迷惑メール報告につながる可能性があります。
特にGmailでは、1日あたり5,000件以上のメールを送る大量送信者に対して、ワンクリック登録解除の要求に48時間以内に対応することが求められています。そのため、配信停止の処理を自動で行える仕組みを整備しておくことが望ましいでしょう。
配信停止後は再送信しない
配信停止の意思が示されたアドレスに対しては、広告宣伝メールを再送信しないよう適切に管理する必要があります。配信停止後もメールが届いてしまうと、読者の不信感やクレームにつながるおそれがあります。
特に、複数の配信システムや顧客管理ツールを併用している場合、データの同期漏れによって誤送信が発生するリスクがあります。配信停止情報は社内で確実に共有し、リストの管理を徹底しましょう。
メルマガの配信停止が増える主な原因と対策
メルマガの配信停止を防ぐためには、原因を把握したうえで適切な対策を講じることが重要です。ここでは、配信停止が増える主な原因と、その対策について解説します。
配信頻度が高すぎる
配信頻度が高すぎると、読者にとって負担となり、配信停止につながる可能性があります。
リンクが2023年10月に全国の15〜60歳の男女1,200人を対象に行った調査では、企業や店舗からメッセージを受け取っても良い頻度として、普段から利用している企業・店舗からであっても、週に1回程度という回答が最も多くなりました。また、企業や店舗との関係性が薄くなるにつれ、メッセージ受信への許容度が下がることも分かりました。

開封率やクリック率などのデータを分析しつつ、読者との関係性に応じて配信頻度を適切に調整することが重要です。
詳しい調査結果については、以下よりご確認ください。
https://baremail.jp/whitepaper/WP-survey2023.php
コンテンツの質が低い
コンテンツの質が低いことも、配信停止の原因となります。例えば、商品の宣伝やキャンペーン情報の配信ばかりが続くと、読者が価値を感じにくく、購読解除につながりやすくなります。読者にとって価値のある情報を継続的に提供することが求められます。
読者ニーズと合っていない
メルマガ登録時に期待していた内容と、実際に届く内容にズレがあると、読者の関心が離れる原因になります。属性や興味関心に応じて、配信内容をセグメントに分けて内容をパーソナライズし、適切な情報を届けることが配信停止の抑制につながります。
まとめ
メルマガにおける配信停止の仕組みは、法令遵守だけでなく、読者との信頼関係の維持や到達率の担保といった観点でも重要です。分かりやすい導線の設置や迅速な対応を徹底するとともに、配信頻度やコンテンツの見直しを行うことで、配信停止の抑制につなげることができます。
一方で、メールを確実に届けるためには、配信停止の仕組みだけでなく、配信環境全体の見直しも欠かせません。ベアメールの「迷惑メールスコアリング」では、テストメールを送信するだけで、メール本文の問題や送信ドメイン認証の状況、ブラックリスト登録の有無、DNS設定、キャリアごとの到達度などを総合的に診断することが可能です。
まずは無料で診断できますので、メール配信に課題を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
