CASE STUDIES 導入事例
Japan Business Systems Asia Pacific Pte. Ltd
ユーザーニーズに合わせたフレキシブルな提案力と
月間600万通を遅延なく配信可能な処理能力を評価
導入前の課題
- クライアントが利用していたメール環境Notesの廃止が決まり、さまざまな要件をクリアする新たなメールシステムを提供する必要があった。
- クライアントからの要件のひとつで、クライアント専用の配信環境を構築する必要があった。
- クライアントの拠点でもあるアジア地域では、インターネット回線を含めたインフラ環境に課題があり、特にメールの遅延が問題となっていた。
導入後の効果
- クラウドサービスにも関わらず、クライアントの要望に応えるための柔軟な提案をもらえた。
- クライアント専用の配信環境を構築してもらうことで、要件を満たせた。
- 遅延やトラブルなくメール送信が可能となり、「5分以内にメールが到着」という要件もしっかりとクリアできた。
- 導入当初の想定よりも配信通数が大幅に増加しても、遅延なく安定した配信を維持できた。
customer's voice
これまで利用してきたメール環境であるNotesの廃止が決定。
後継システムとして、安定したメール配信が可能なベアメールを提案
Japan Business Systems Asia Pacific Pte. Ltdさまの事業について教えてください。
赤木氏
Japan Business Systems Asia Pacific(JBSAP)は、日本ビジネスシステムズ株式会社のシンガポール事業所として、2012年に活動を開始したITソリューションプロバイダーです。シンガポールを中心として、東南アジア各地において、ITコンサルティング・システムインテグレーション、ITアウトソーシングをメイン事業として、関連するIT機器の調達やアプリケーション開発等、多岐にわたるITサービスをワンストップで提供する事業を展開しています。
赤木さまの役割についてお聞かせください。
赤木氏
会社の代表です。会社運営を中心に、提案やプロジェクトのマネジメントなど、幅広く業務を遂行しています。
ベアメールの利用シーンを教えてください。
赤木氏
グローバルに事業を展開されているクライアントの海外拠点向けサービスとして利用しています。具体的には、オーストラリアやアジア拠点における、サプライヤー向けの受発注管理システムからのメール送信です。システムからの自動メールを中心に、一日数万件のメールが送信されています。
ベアメール導入前の課題について教えてください。
赤木氏
質問にお答えするにあたって、まずアジアにおけるインターネットインフラの状況について説明させてください。
当社が事業を展開するアジアの地域では、まだまだインターネット回線を含むインフラ環境に課題があり、特にメールの遅延はとても問題となっています。例えば、メールによる認証の仕組みを準備したものの、メールを受信するまでに30分以上かかってしまい、メールが届いた頃には認証手続きの有効期限が切れて認証ができないなど、安定したインフラ環境が整っていないのが現状です。
そういった状況の中、クライアントがこれまで利用してきたメール環境であるNotesのサポート終了に伴い、クライアント社内でもNotesの廃止が決まりました。そのため、当社から安定したメール配信が可能なシステムをクライアントへ提案・構築する必要がありました。
ベアメール メールリレーサービスを知っていただいたきっかけを教えてください。
赤木氏
クライアントから、「オンプレミス型システムとクラウドサービスを比較したい」とリクエストがあったのが、そもそものきっかけです。
オンプレミス型システムであれば、自社ソリューションを提供可能ですが、クラウドサービスの場合、パートナー企業を探す必要がありました。
クライアントが一番に求めているのは、やはりサービスへの安心や信頼ですが、当社としても信頼のおけるパートナー企業を探さねば、という思いがありました。
東南アジアの事業者が提供するクラウドサービスは、システム面でやや心配があったこともあり、日本企業を中心にリサーチ・検討しました。日系ベンダーが提供するクラウドサービスであれば、万が一なにかトラブルや課題が発生した場合でもサポートしてもらえる安心感があります。さまざまなサービスをリサーチしたうえで、2020年11月頃、リンクのベアメールに問い合わせをしました。
ベアメール以外、どのようなサービスを検討されましたか?
赤木氏
リサーチ時には、いくつか候補となるサービスをピックアップしました。ただ、候補の中から実際にやり取りしたのはリンクのベアメール メールリレーサービスだけでした。というのも、Webでのサービス説明のわかりやすさに加え、問い合わせ後のリンク担当者のレスポンスが本当に早くて、対応面でも非常に好印象だったからです。
customer's voice
クライアントからの追加要件にも柔軟に対応!
リンク担当者が提案したベアメタルクラウドの活用で要件もなんなくクリア
どのように商談を進められたのでしょうか?
赤木氏
リンク担当者に、クライアントの求めるシステム概要と要件をお伝えし、ベアメール メールリレーサービスを中心に、価格やサービスの詳細を紹介いただきました。
ところが後日、クライアントの日本本社から「専用環境として準備すること」など、さまざまな追加要件が提示されたのです。そのため、当社としても「ベアメール メールリレーサービスのみではすべての要件を満たすのは難しいかもしれない」とクラウドサービスの限界を考え始めていたのですが、リンク担当者から、リンク ベアメタルクラウドを活用したメールサーバ構築と組み合わせた追加提案をいただきました。その提案によってクライアントの求める要件をクリアできたため、無事トライアルに進めることができました。
クラウドサービスのデメリットとして、「この機能しか提供できません」など、仕様外には対応できないケースは一般的によくある事象だと思います。しかし、リンク担当者からは、クラウドでは対応が難しいかと思われた追加要件も含め、クライアントが求めている要件に対し最適な提案をいただくことができました。非常に助かりましたし、なによりこちらの要望をよく汲んでくださる信頼できる会社だと感じました。
ベアメールのトライアルの評価を教えてください。
赤木氏
2021年6月から2ヵ月ほどトライアルを行ったのですが、印象は良かったですね。環境構築も速く、配信結果も良好でした。
トライアルを実施すれば導入の可能性が大きく高まると考えていましたが、予想通りでした。クライアント側でも切り替え作業を進めていただき、最終的に「これで行きましょう!」と同意もスムーズに取れ、2021年9月頃に契約を開始しました。
ベアメールを評価してくださったポイントについて教えてください。
赤木氏
一番大きかったことは、トライアル時に遅延なくメールが送信できたことですね。クライアントの最初の要件で、送信遅延は5分以内と定められていたのですが、ベアメールでは5分と言わず、すぐにメールが到着していました。やはり日系ベンダーが提供するサービスはクオリティーが高い、と強く感じました。
それ以外に、クラウドサービスである点も大きかったですね。オンプレミス型システムを選択すると、クライアント自身でサーバやネットワーク機器を保有、管理する必要があり、非常に大きな運用負荷がかかります。最終的にクライアント自身がオンプレミス型のデメリットは大きいと判断され、クラウドサービスであるベアメールの提案を選択されました。
グローバルに事業を展開されるクライアントに向けたサービスとしての導入にあたり、導入障壁はありましたか?
赤木氏
そうですね、高いセキュリティーレベルをクリアするという観点で障壁があるかもしれない、と考えていたのですが、結果として問題はありませんでした。
システムの導入にあたって、クライアント本社が提供するグローバルセキュリティーガイドラインに従う必要がありましたが、リンクの担当者は、ガイドラインの要件を満たすための要求事項や指摘事項に対して、その都度丁寧に回答を準備いただけました。
当社としても、ベアメールはガイドラインに沿った「安心安全のシステム」であるとしっかりとまとめることができたため、クライアントの受け入れも問題はありませんでしたね。
メールリレーサービスの管理画面は、JBSAPさまで確認・運用をされていますか?
赤木氏
はい、「JBSAPが提供するクラウドサービス」としてクライアントに提供していますから、管理画面は私達で確認しています。管理画面は、シンプルでわかりやすく、使い手のツボを押さえたインターフェースだと社内で好評です。
ベアメール導入後しばらく経ちましたが、改めて評価をお伺いさせてください。
赤木氏
結論としましては、「言うことなし」ですね。特に、メール送信の遅延がないことと、高いメール配信能力を評価しています。
当初、メール配信数は月間30万通ほどの想定でしたが、現在は月間600万通を配信しています。当初の想定より大幅に増加していますが、変わらず安心して利用できています。専用環境プランを利用しているため、リソースとしてまだまだ余裕があるのか、速度や到達率ともに安定したメール配信を維持できています。クライアント本社から追加要件として提示された内容の一つである「専用環境であること」も、良い結果につながったのかもしれません。
今回、クライアント専用に配信環境を構築していただいたにもかかわらず、リーズナブルな価格だと感じています。継続して利用していく上でのコストや運用の負担も少なく、クライアントのシステムの中でも非常に安定していると思います。
また、クライアントの要望にしっかりと対応いただいたリンク担当者のみなさまには、とても感謝しています。企業のつながりは、「人と人とのつながり」ですから、当社としましても信頼できるパートナーに出会えて良かったな、と感じています。
ありがとうございます。最後に、今後の取り組みについてお聞かせください。
赤木氏
JBSAPがシンガポール拠点をスタートさせて11年目になります。今後も時代の流れに合わせてフレキシブルに運営を進めて、ますますの事業拡大を目標としていきます。コアになるのはMicrosoft 365やクラウドサービスへのシフトと考えています。その活動の一つとして、ベアメールを組み合わせて、よりクライアントに満足いただけるサービスが提供できるようになれば嬉しいですね。
- 企業名
- Japan Business Systems Asia Pacific Pte. Ltd
- 代表者
- 赤木 賢博
- 設立
- 2012年10月9日
- 本社所在地
- 138 Market Street CapitaGreen #24-01, Singapore
- 事業内容
- ・ITコンサルティング
・システムインテグレーション
・ITアウトソーシング など