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CASE STUDIES 導入事例

メールリレーサービス トランザクションメール EC

株式会社Dai

B to B ECシステムからの通知メールの不達問題を解決。
エンジニアの対応工数も80%削減でき、本業への集中が可能に

Dai
取材日:2023年9月25日

導入前の課題

  • 発注時などに送られる重要なメールを確実に届ける必要があった。
  • 配信状況が可視化されておらず、不達になっていることに気づいていない顧客もいる可能性があった。
  • メール不達の問い合わせが発生する度に、原因調査や対応に多くのエンジニア工数が取られていた。
  • 原因究明には専門的な知識が必要とされ根本的な解決に至らず、自社サービスの開発に支障をきたす可能性があった。

導入後の効果

  • エンベロープFromやSPFレコードの設定変更など、サポートを受けながらステップバイステップで対応を進めることができ、メール不達の問題を解消できた。
  • 管理画面よりメールの配信状況がリアルタイムに可視化され、異変の検知や配信リストのクリーニングが容易になった。
  • メール不達に関する社内エンジニアの業務負荷が大きく減ったことで、サービスの開発に集中できるようになった。
  • 問題があった場合にはすぐ専門家に相談ができる安心感と、顧客ファーストな能動的サポートを受けることができる心強さを得られた。

customer's voice

長年のメール運用で培った専門知識と、同様の不達問題を解決した実績から
安心してトライアルの実施を即決。

Daiさまの事業について教えてください。

池田氏

株式会社Daiは、「Bカート(https://bcart.jp/)」というB to Bの受発注業務をEC化するクラウドサービスを開発、運営しています。
人為的ミスの削減はもちろん、属人化の解消や作業時間の短縮を実現するために開発しました。B to C向けのカートシステムでは対応が難しい複雑な取引条件やシステム要件に対応し、他社サービスとの連携も柔軟にできることから、お客さまの業務効率化を幅広くサポート可能です。高機能でありながら低価格で利用可能なため、高く評価をいただいております。

池田さまの役割についてお聞かせください。

池田氏

私は取締役CTOとしてシステムを中心に担当しています。
当社のミッションは「はたらくを変える」です。自分たちの働き方はもちろん、Bカートを通じてお客さまの業務効率化を支援させていただくことで、“無駄な働き”を減らし、社会をより良くできるように推進しています。

ベアメール導入前の課題について教えてください。

池田氏

Bカートでは発注時や登録時、パスワードの再発行など、各シーンに応じて自動返信メールを送信しています。もともとは、当社のメールサーバからご利用中の千数百社のお客さまのメールを送信していたのですが、時々お客さまから「メールが届いていない」という問い合わせをいただくことがありました。
B to Bサービスの場合、取引時の証跡が重要になってくるため、メールが届かないという事態は深刻な問題でした。

メールが届かない問題に対して、どのように対応されたのでしょうか?

池田氏

お客さまからカスタマーサポートに問い合わせがあると、エンジニアがメールサーバ内のメールログを調査しました。しかし、メールの配信ログから原因を特定することはとても難しかったですね。受信側のスパムフィルターが作動してメールがブロックされてしまっている可能性も考えましたが、当社はメールの専門家ではないので、調査にとても苦労しました。

問い合わせ自体はそれほど多くあったわけではないのですが、そもそもお客さま自身がメールの不達に気がつかれていないケースも考えられるので、潜在的にはもっと多くの不達問題が発生していた可能性があります。

問題が発生する度にエンジニアが1件1件調査をするため、かなりの工数が取られていました。このまま自社で調査を進めていくことには限界があると感じ、メール不達を解決できるサービスがないかリサーチしたところ、「ベアメール メールリレーサービス」を見つけて資料をダウンロードしました。

リンクからはどのような提案がありましたか。

池田氏

資料ダウンロード後、すぐにリンクの営業担当の方から電話があり「今から行きます!」と言われて大変驚きました。当社は京都に本社があるため、「東京ではないのですが…」とお伝えしましたところ、「大阪出張中のため、すぐ行きます!」と返答をいただき、本当にすぐにお越しいただけたので、初回のインパクトは強烈でしたね。

そしてお打ち合わせで今回の不達問題について相談しました。メールという専門領域で長年蓄積されたノウハウをお持ちで、興味深くお話をお伺いできたことが印象的でした。

また、ECカートシステムを提供している事例について説明いただきました。当社と同様の問題をしっかりと解決された実績があるということがわかり安心したため、その場でトライアルの申し込みをして翌日には検証を開始しました。

トライアルを実施した感想を教えてください。

池田氏

トライアルを行いながら、正しくエンベロープFrom※ が設定をされているのか整理したり、SPFレコードの記載※ の確認や、配信リストのクリーニングなど、ステップバイステップで問題となる箇所を特定し、対応を進めていきました。

不明点があれば、その都度相談ができたので安心感がありましたね。段階的に改善を進めていき、最終的にはメールの不達を解消できました。

社内でメールに関する専門的な知識を身につけたり、継続的に最新の情報にキャッチアップしていくのには限界があると感じていたので、プロにアウトソースをする前提で相談して本当に正解だったと感じました。


※エンベロープFrom:送信メールサーバで設定される送信元アドレス。メールが不達となった際のエラーの通知先となるReturn-Pathのこと。詳しくは以下のブログをご覧ください。
「エンベロープFrom」と「ヘッダFrom」の違いとは? | ベアメールブログ


※SPF:送信元IPアドレスをもとに認証を行う送信ドメイン認証技術。DNSにSPFレコードを追加することで設定が可能。詳しくは以下のブログをご覧ください。
SPFレコードの書き方とは? 記述例を総まとめ | ベアメールブログ

ベアメール以外に比較検討されたサービスはありましたか。

池田氏

社内検討では、ベアメールほぼ1択でした。
いくつかの外資系のメール配信サービスも含めリサーチはしましたが、規約上の制限で利用が難しかったり、懇意にしているパートナーの営業担当からお勧めできないとの話もあったことから見送りました。

ベアメールのトライアルを実施し、メール不達解消の成果もでましたので、社内決裁はスムーズに取れましたね。また、月間利用料がリーズナブルな点も魅力的でした。

customer's voice

カスタマーサクセスも高く評価。
お客さまファーストの能動的なサポートがもたらす心強さを実感。

ベアメール導入の効果を教えてください。

池田氏

メールの不達の解消と、今まで調査・対応にかかっていたエンジニア工数を削減することができました。

管理画面ではメールの到達状況をリアルタイムで把握できるため、些細な変化にもすぐに気づくことができ、配信リストのクリーニングにも有効です。また不明な点があればすぐにリンクのサポートに質問ができるため、サービス導入後もメールに関するノウハウをたくさん教えていただきとても助かっています。

エンジニアの工数は、ベアメール導入前と比べて5分の1程度に削減できました。今までかかっていたメール対応の作業負荷を軽減できたことで、嬉しいことにエンジニアリソースをBカートにしっかりとつぎ込むことができるようになりました。

もし、ベアメール メールリレーサービスを導入していなかったら、お客さまからの不達問い合わせへの対応が追いつかない状況になっていたかもしれません。そうなるとお客さまにご迷惑をおかけすることになりますし、Bカートのサービス契約数が順調に増えることもなかったかもしれませんね。非常に助かりました。

ベアメールではカスタマーサクセスの活動を重視しています。これまでの活動について評価いただけますか。

池田氏

最近では、ベアメール担当者より「BカートのDNS設定に誤りがある」と連絡をいただいたことがありました。実際にDNSを調べてみますと、サーバを新しく立ち上げた際の設定を間違えていたことが発覚しました。当社よりも先に不備を見つけてくださったことに、大変驚くとともにありがたいなと感じました。

他にも、配信しているメールのエラー率が高まった場合には連絡をいただけたり、どんな質問にも迅速に回答していただけるなど、常にお客さまファーストで能動的にサポートいただけることに心強さを感じますね。

今まで利用していた共用環境から専用環境にアップグレードされたと伺いました。経緯を教えてください。

池田氏

メールの送信規模が大きくなってきたことから、専用環境の提案をいただきました。
共用環境では通数によって金額が上がっていくため、これから更にメールの送信数が増えていくことを考えるとコストメリットがあること、他社の影響を受けず安定して利用できることから専用環境へ移行することに決めました。
共用環境から専用環境への移行や新規設定は簡単ではないと思っていたのですが、担当者の細かなサポートもありIPウォームアップ※ は想定よりも短い期間で進められ移行もスムーズに終えることができました。


※IPウォームアップ:IPレピュテーションのスコアを高め、メールの受信制限や拒否(ブロック)を回避するための施策のこと。詳しくは以下のブログをご覧ください。
IPウォームアップとは? IPレピュテーションを向上させるためのポイントと具体的な手順 | ベアメールブログ

ベアメールを検討中のお客さまにのおすすめしたいポイントを教えてください。

池田氏

ベアメールを導入したことで、メールに関する社内エンジニアの業務負荷が減り、本来注力すべき業務に集中することができました。

メールを安定して送信することは年々難しくなっているため、エンジニアでも最新の情報を把握し、不達原因の根本解決をしていくことは、日々の運用の中では非常に困難になっています。メール不達の解消とあわせて、なにか問題があった場合にはすぐ専門家に相談ができるという点も魅力的ですね。本当に導入して良かったと思っています。

ありがとうございます。最後に、今後の取り組みを教えてください。

池田氏

BtoBのECは、大きな伸び代があるマーケットで、ありがたいことにBカートの利用いただく企業さまは順調に増加しています。引き続き、当社のミッション「はたらくを変える」を実現できるよう、サービスの提供と安定した拡大を推進し、今後もBtoB-EC業界の発展に貢献してまいります。

Dai
Daiロゴ
企業名
株式会社Dai
代表取締役
木脇 和政
設立
平成6年9月1日
本社所在地
京都市中京区西方寺町160-2 船越メディカルビル
事業内容
B2Bソリューション事業・メディア事業
URL
https://dai.co.jp/