Menu

BLOG ベアメールブログ

【メールアドレスの存在確認方法】安全に検証できるおすすめツールも紹介

【メールアドレスの存在確認方法】安全に検証できるおすすめツールも紹介

メールアドレスの存在確認は、メールマーケティングの効果を高め、顧客や取引先とのコミュニケーションを円滑に行うために欠かせないプロセスです。
ですが、「どうやって確認すれば良いのかわからない」「安全に検証する方法を知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、代表的なメールアドレスの存在確認方法と、それぞれのメリット・注意点をわかりやすく解説します。さらに、利用しやすいおすすめの存在確認ツールや、存在しないメールアドレスを放置するリスク、誤登録を未然に防ぐための対策もご紹介します。メールコミュニケーションの効率と効果を向上させる実践的な内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

お役立ち資料のダウンロードページへ移動(『迷惑メールに判定される原因徹底解説』:迷惑メール判定されるメカニズムと回避するための対策)

メールアドレスの存在確認方法

メールアドレスが実際に存在するかどうかを確認する代表的な方法を3つご紹介します。それぞれメリットと注意点があるため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

確認メールを送信する

最も基本的な方法は、実際にメールを送信してその結果を確認することです。例えば、会員登録直後にサンキューメールを送るといったケースが一般的です。送信したメールに対してエラーメッセージ(バウンスメール)が返ってきた場合、そのアドレスは存在しないか、何らかの問題を抱えていると判断できます。

バウンスメールのエラーコードには、大きく分けて次のようなものがあります。

エラーコード種類意味
5XXハードバウンス送信先のメールボックスが存在しないなど、永続的な問題
4XXソフトバウンス送信先のメールボックスのストレージ不足やサーバーエラーなど、一時的な問題

ソフトバウンスは一時的なエラーであるため大きな問題にはなりませんが、ハードバウンスが発生した場合は送信先アドレスが無効である可能性が高いと考えられます。

メリット

確認メールを送信する方法のメリットは、仕組みがシンプルでわかりやすい点です。また、登録直後のサンキューメールやダブルオプトインメールとして実施することで、自然な流れでメールアドレスの存在を確認することができます。

注意点

ハードバウンスの発生率が高いと、スパム送信者と誤解され、IPレピュテーションやドメインの信頼性が低下する可能性があります。

こうしたリスクを軽減するには、ダブルオプトインの仕組みを導入したり、会員登録時点でメールアドレスの存在確認ができるツールを利用したりして、そもそも不正なアドレス登録を防ぐことが有効です。

SMTP検証を行う

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)検証は、実際にメールを送信せずに、メールサーバーとの通信プロセスを途中で終了させることでアドレスの有効性を確認する方法です。

SMTP検証の手順

  1. メールサーバーに接続し、SMTP通信を開始する
  2. 送信元(MAIL FROM)と宛先(RCPT TO)を指定する
  3. サーバーからの応答を確認する
  4. 通信を切断する(メール自体は送信されない)

メリット

SMTP検証のメリットは、実際にメールを送らずにアドレスの存在確認ができることです。

注意点

アクセスブロックのリスク

短期間に繰り返し検証を行うと、不正アクセスとみなされ、IPアドレスがブロックされる可能性があります。

検証精度の限界

サーバーの仕様によっては、実際にメッセージを受け取るまでアドレスの検証を保留することがあります。この場合、応答が正常でもアドレスの存在が保証されるとは限りません。

さらに、一部のサーバーではグレイリストと呼ばれる技術を採用しています。これは、正規の送信者であればエラーとなった場合に再送してくることを想定して、未知の送信者からのメールを一時的に拒否することでスパムを見分ける仕組みです。グレイリストに登録された場合、検証時にRCPT TOコマンドが拒否され、アドレスが存在していても失敗するケースがあります。

専門知識が必要

技術的な知識が必要であり、一般のユーザーには取り組みづらい方法と言えます。

メールアドレスの存在確認ツールを活用する

メールアドレスの存在確認ツールでは、独自のデータベースやアルゴリズムを用いて、メールアドレスやドメインの有効性チェック、使い捨てアドレスやスパムトラップの検出などを行うことができます。

以下に、有料で利用できる代表的なメールアドレス存在確認ツールをご紹介します。多くのサービスでは検証件数に制限はあるものの、無料で試せるプランも用意されています。

サービス名公式サイトURL特徴無料プラン料金体系(参考)
Clearouthttps:// clearout.io/検証後のバウンス率3%以下、CSV /XLSX対応の一括検証、リアルタイムAPIあり(100件まで)従量課金制:3000件14$〜
ZeroBouncehttps://www.zerobounce.net/99.6%の検証精度、24時間365日のカスタマーサポート、リアルタイムAPIあり(100件/月まで)従量課金制:2000件20$〜 月額制:25000クレジット99$/月〜
mailercheckhttps://www.mailercheck.com/検証後の配信率98%、メールコンテンツ分析・改善、リアルタイムAPIあり(200件まで)従量課金制:1000件10$〜
BriteVerifyhttps://www.validity.com/briteverify/CRMなどと連携して電話番号・住所の確認可能、リアルタイムAPIなし従量課金制:5000件40$〜 月額制:問い合わせ
Kickboxhttps://kickbox.com/99.5%の検証精度、検証後のバウンス率2%以下、リアルタイムAPIあり(100件まで)従量課金制:500件5$〜
Mailflosshttps://mailfloss.com/ワンクリックで連携可能、専門知識がなくても使いやすい仕様、リアルタイムAPIあり(500件/月まで) ※有料プランの7日間無料トライアルあり月額制:10,000件29$/月〜
Hunter.iohttps://hunter.io/メールアドレスの検索も可能、BtoB向け、Googleスプレッドシート連携、API連携あり(100件/月まで)年額制:24,000件408$/年〜
※料金やプランは参考値です。最新の情報については、各サービスの公式サイトをご確認ください

メリット

手動での確認作業と比較して、大幅に時間と手間を削減でき、高い精度での検証が期待できます。サービスによってはAPI連携により、自社のシステムに組み込んで利用することも可能です。

無料ツールを利用する場合の注意点

ご紹介した有料ツールの他に、Webサイト上で直接利用できる無料の存在確認ツールもあります。ただし、気軽に試せる反面、セキュリティや信頼性の面では注意が必要です。

セキュリティ面のリスク

無料ツールを利用する場合は、セキュリティや信頼性に注意が必要です。入力したメールアドレスがサービス提供者に渡る可能性があるため、情報漏洩のリスクがあります。 悪意のある運営者の場合、収集したメールアドレスがスパム送信リストなどに悪用される可能性も否定できません。

機能面の制限

無料ツールの場合、検証精度が必ずしも高くない、一度に大量のメールアドレスを検証できないなどの機能的な制限があります。

こうしたリスクも考慮し、より信頼性の高い有料ツールの利用を検討することが推奨されます。

存在しないメールアドレスを登録しておくとどうなる?

メールリストに存在しないアドレスを放置しておくと、以下のように深刻な問題につながる可能性があります。

不正注文のリスクが高まる

ECサイトにおいては、存在しないメールアドレスを悪用したクレジットカードのなりすまし利用やアカウントの乗っ取り、転売目的の大量購入などの不正注文が行われるリスクが高まります。

メールアドレス検証は不正対策の基本的な要素であり、より高度な不正対策システムの土台となるため、必ず行うようにしましょう。

重要なメールが届かなくなる

登録されているメールアドレスが無効だと、通知や取引確認などのメールが届かず、重要な情報を正しく伝達することができません。これは、ビジネスチャンスの損失や顧客との信頼関係の毀損につながる深刻なリスクです。

受信者がメールを開封したかどうかは、一部のメーラーの標準機能やメール配信ツールを活用することで確認できます。重要なメールについては開封状況をチェックし、未開封の場合は代替手段(SMS、電話など)で連絡を取る体制を整えておくとよいでしょう。また、キャンペーンなどを実施して顧客情報の定期的な更新を促すことで、情報の鮮度を保つことも重要です。

メールの到達率が低下する

送信者としてのレピュテーション(評判)は、メールの到達率に大きな影響を与えます。無効なアドレスに繰り返しメールを送信することは、送信者のレピュテーションを低下させる主な原因の一つです。

レピュテーション低下のメカニズム

  1. 無効なメールアドレスへの送信を繰り返すと、バウンス率が上昇する
  2. 高いバウンス率は、受信側のISP(インターネットサービスプロバイダ)にネガティブシグナルとして解釈される
  3. ISPは送信者のレピュテーションスコアを下げ、メールのフィルタリング強度を上げる
  4. 結果として、迷惑メールフォルダに分類されたりブロックされたりすることが増え、正規の受信者に対してもメールが届きにくくなる

レピュテーションについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
IPレピュテーションとドメインレピュテーションとは?レピュテーション向上のポイントを解説 – ベアメールブログ

到達率は、メールマーケティングの成果に影響を与える重要な要素です。

レピュテーションの低下を防ぎ、顧客へのアプローチを確実に行うためには、定期的なリストクリーニングと新規登録時のメールアドレス検証が効果的です。特に大規模なキャンペーンの実施前には、必ずメールリストの確認を行うことをお勧めします。

リストクリーニングについてはこちらの記事でも解説しています。
メールのリストクリーニングとは?具体的な実施方法、宛先リストの品質を保つポイントを解説 – ベアメールブログ

存在しないメールアドレスだと判明したときの対処法

登録されたメールアドレスが無効であることが判明した場合は、迅速かつ適切に対処することで、到達率の低下や不正注文のリスクを最小限に抑えることができます。

送信先リストから削除する

最も基本的な対策は、該当のメールアドレスを送信リストから削除することです。速やかに削除を行うことで、無効なアドレスに繰り返し送信してしまう事態を避け、IPレピュテーションやドメインのレピュテーション低下を防ぐことができます。

対応にあたっては、以下の点に注意するようにしましょう。

  • 誤って有効なアドレスを削除することのないよう、バウンス履歴や検証結果を確認してから対応する
  • 受信側のメールボックス容量不足やサーバーエラーなど一時的な原因(ソフトバウンス)の場合は、すぐに削除せず、再送や確認を行う

別の方法で連絡を取る

特に重要な顧客や高額取引のケースでは、電話やSMSなどメール以外の連絡手段をあらかじめ確保しておくことも有効です。

存在しないメールアドレスの登録を未然に防ぐ方法

ダブルオプトイン方式を導入する

ダブルオプトインとは、ユーザーがフォームにメールアドレスを入力した後、確認のステップを経て初めてリスト登録される仕組みです。


ダブルオプトインの手順

  1. ユーザーがフォームにメールアドレスを入力する
  2. 入力されたアドレス宛に確認メールが自動送信される
  3. ユーザーがメール内の確認リンクをクリックすると、正式に登録が完了する

この方式を導入することで、入力ミスによる存在しないアドレス登録や、第三者による不正登録を防ぐことができます。結果として、リストの質を高く維持でき、バウンス率の低下やメール到達率の向上につながります。

懸念点として、シングルオプトインと比べると登録完了までのステップが増えるため、登録率がやや下がる可能性があります。ですが、信頼性の高いアドレスのみを収集できる点は、健全なリスト運用を実現する上での大きなメリットと言えるでしょう。

会員登録時点で存在確認ができるツールを活用する

ご紹介したメールアドレスの存在確認ツールの中には、リアルタイムAPI機能を備えたものがあります。これを会員登録フォームに組み込めば、ユーザーが入力したタイミングでメールアドレスの有効性を判定することが可能です。

この仕組みを導入して無効なメールアドレスの登録を未然に防止することで、下記のようなメリットが得られます。

  • メールマーケティングの効果を高める
  • 顧客や取引先とのスムーズなコミュニケーションを維持する
  • 不正注文やいたずら登録のリスクを軽減する

リスト管理を効率的に行うためにも、登録時点からアドレスの有効性を検証する仕組みを取り入れることをお勧めします。

まとめ

メールアドレスの存在確認は、メールマーケティングの成果を高め、不正利用のリスクを減らし、顧客や取引先との円滑なコミュニケーションを維持するために不可欠な作業です。具体的な方法として、確認用メールの送信、SMTP検証、専門サービスの利用をご紹介しました。それぞれに特徴と注意点があるため、自社の目的に合った方法を選ぶことが重要です。また、会員登録時にダブルオプトインやアドレスの有効性をリアルタイムで検証する仕組みを導入すれば、そもそも存在しないメールアドレスが登録されるのを防ぐこともできます。

ただし、メールが届かない原因は必ずしも「存在しないアドレスへの送信」だけではありません。宛先のアドレスが有効であっても、メールプロバイダやキャリアによって迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうことがあります。IPレピュテーションやドメイン認証、本文のフォーマットなど、影響する要因は多岐にわたるため、自力で原因を特定し改善するのは容易ではありません。

そこで役立つのが、ベアメールの迷惑メールスコアリングです。送信メールの健全性を診断・スコア化することで、迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性や原因を一目で把握できます。メール到達率の低下にお悩みの方は、ぜひ本サービスの活用をご検討ください。

「ベアメール」は、高いIPレピュテーションの環境からメールを高速配信できる「メールリレーサービス」と、メールが届かない原因を分析して改善策を提示する「迷惑メールスコアリングサービス」を提供しています。

メール配信に課題をお持ちの方は、ぜひベアメールへお気軽にご相談ください。

ベアメール サービス紹介資料をダウンロードする ➡️ こちらから
ベアメールの導入事例を見る ➡️ こちらから
ベアメールのサービスについて問い合わせる ➡️ こちらから