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2026.01.28 (水)
メルマガの最適な配信時間は? BtoB・BtoC別に効果的な曜日と時間帯を解説
メルマガの開封率やクリック率が伸び悩みながらも、「なんとなく」決めた日時で配信を続けてはいないでしょうか。
MAツールや配信スタンドの機能が進化しても、最終的に「いつ届けるか」を判断するのはマーケティング担当者です。どれほどリッチなコンテンツを用意しても、ターゲットが情報を受け取れる状態でなければ、そのメールは他の多くのメールに埋もれて見落とされてしまいます。
本記事では、BtoB・BtoCそれぞれのターゲットの行動心理に基づいた、効果的なメルマガ配信日時の見極め方について解説します。
目次
メルマガの配信時間が成果を左右する理由とは?
マーケティング担当者が意識したいのは、ターゲットの業務フローや生活スタイルの中で、どのタイミングであれば無理なく情報を受け取ってもらえるかという視点です。
どれほど内容の良いメールであっても、確認しづらいタイミングで届いてしまうと、結果として後回しにされたり、他のメールに埋もれて見落とされてしまったりする可能性があります。
配信時間は、メールの内容そのものと同じくらい重要な要素だといえるでしょう。
受信ボックスの「ファーストビュー」に表示させる重要性
多くの人は、1日に数十〜百通以上のメールを受信すると言われています。その中で開封されやすいのは、件名に関心を引かれたメールや、ちょうど受信したタイミングで目に入ったメールです。
Webサイトと同様に、受信ボックスにも「ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)」があります。ターゲットがメーラーを開くタイミングに合わせて配信することで、受信ボックスの上部に表示されやすくなり、他のメールに埋もれにくくなります。
このように、配信のタイミングを意識することは、開封率を高めるために有効な施策の一つです。
「後で読む」は読まれない?リアルタイム開封がCVへの近道
「後で読もう」と思われたメールは、結果的に再度開封されないケースも少なくありません。一度既読になったメールや、「後で」とフラグ付けされたメールは、日々の業務に追われる中でそのまま埋もれてしまうことが多いためです。
例えばBtoBのリードナーチャリングでは、ターゲットが実際にメールを確認しているタイミングで情報を届けられるかどうかが重要になります。デスクでPCを開いている時間帯であれば、メールの内容を確認した流れでLPにもアクセスしやすく、結果として資料請求やセミナー申し込みといったアクションにつながりやすくなります。
このように、リアルタイムで開封されやすい配信設計を行うことは、コンバージョン獲得に向けた有効な取り組みの一つといえるでしょう。
【BtoB向け】メルマガ配信に最適な曜日・時間帯
BtoBのメルマガを「通勤時間(7時〜8時)」や「昼休み(12時〜13時)」に配信するのは、必ずしも最善策とは言い切れません。スマートフォンで「既読(開封)」になったとしても、BtoB商材の資料請求やフォーム入力など、一定の操作を伴うアクションを小さな画面で行う可能性は高くないためです。 狙うべきは、「PCの前にいて、かつ心理的に余裕がある業務時間内」です。
メルマガ開封率が高い曜日は火曜日・水曜日
一週間の業務サイクルを考えると、週の中盤にあたる火曜日・水曜日は、比較的安定して高いパフォーマンスが期待できる曜日だと考えられます。
曜日 推奨度 理由・背景 月曜日 避けるのが望ましい 午前中は週次定例会議や、週末に溜まったメール処理などで業務が立て込みやすい時間帯です。このタイミングで届くメルマガは、確認の優先度が下がり、削除やアーカイブの対象にされやすくなります。 火・水曜日 推奨 業務が定常運転に入り、精神的にも情報を受け入れる余裕が生まれやすいタイミングです。多くのMAベンダーの調査データにおいても、火曜日は開封率・クリック率が高くなる傾向が示されています。 金曜日 避けるのが望ましい 週報の作成や、翌週に向けたタスク整理などで慌ただしくなりがちです。週末を前に、「新しい情報のインプット」より「タスクを終わらせること」に意識が向きやすく、じっくり読まれにくい傾向があります。
メルマガ配信のゴールデンタイムは「10時前後」と「14時前後」
では、具体的にどの時間帯を狙うべきなのでしょうか。ビジネスパーソンの一般的な行動パターンを踏まえると、以下の2つの時間帯が比較的反応を得やすいと考えられます。
- 朝の業務が一段落する時間帯(10:00~11:00)
始業直後(9時台)の緊急対応やルーチンワークが落ち着き、一息ついて情報収集をする余裕が生まれやすい時間帯です。このタイミングで届いたメールは、PCでの閲覧率が高く、そのままWebサイトへ遷移してもらえる可能性も高まります。 - 昼休憩が終わり、業務に戻る時間帯(14:00~15:00)
ランチから戻り、午後の業務に取り掛かる直前のタイミングです。13時台はまだ離席中や会議中の可能性がありますが、14時前後になると自席に戻り、メールチェックを行うビジネスパーソンが増えてきます。また、午後の眠気を覚ますために、比較的ライトな内容の「読み物系コンテンツ」なども好まれる傾向にあります。
【BtoC向け】メルマガ配信に最適な時間帯
BtoCのメルマガ配信では、ターゲットの属性やライフスタイルによって適した時間帯が異なります。一方で共通して意識したいのは、「可処分時間(スマートフォンを触れる自由時間)」を狙うという点です。
特にECサイトや高単価商材の場合、メルマガを読んだ後に商品を比較・検討したり、購入手続きを行ったりするための一定の時間を確保できるかどうかが、成果を左右するポイントになります。
なお、リンクが2023年に全国の15〜69歳の男女を対象に行った「メールに関する意識調査」でも、メールを見る時間帯についてアンケートを実施し、性別・年代別に詳しく集計を行っています。調査結果については、以下よりご確認ください。
https://baremail.jp/whitepaper/WP-survey2023.php
ビジネスパーソン向け・ECサイトなら「21時以降」が勝負
多くのECサイトで購入などのコンバージョンが発生しやすい時間帯は、21時~23時の夜間です。 仕事や家事がひと段落し、自宅でリラックスしながらスマートフォンを見るこの時間帯は、商品情報をじっくり確認しやすく、購買行動にもつながりやすい傾向があります。
通勤時間帯(7時~9時)も開封率は悪くありませんが、移動中は閲覧止まりになりがちで、購入決断には至りにくい傾向があります。「朝に告知し、夜にリマインドを送る」といったように、時間帯を組み合わせた配信設計を行うことも、有効な手段といえるでしょう。
主婦(夫)向けは「平日13時~15時」のスキマ時間が効果的
専業主婦(主夫)層をターゲットにする場合、家事が一段落し、夕食の準備を始めるまでの平日昼間(13時~15時)が比較的反応を得やすい時間帯です。
一方で、朝の送り出し時間帯(7時〜9時)や、夕食・入浴準備などが重なる夕方(17時〜20時)は、スマートフォンをゆっくり見る余裕がなく、反応が得られにくい傾向にあります。
学生・若年層向けは「通学時間」と「就寝直前」が狙い目
学生や若年層は、SNSの利用時間と連動してメールもチェックする傾向があります。通学時間帯に加え、深夜帯(23時以降)でも開封されるケースが見られます。
ただし、深夜の通知は、ブランドや商材によってはネガティブな印象を与える可能性もあるため、配慮が必要です。
配信時間以外でメルマガ開封率を高める4つのポイント
どれだけ最適な時間に配信しても、受信トレイに並んだ瞬間の「見た目」が弱ければ、開封にはつながりません。ここでは、配信時間の工夫に加えて、開封率を改善するために意識したいポイントを4つ紹介します。
ポイント1:読者の興味を引く具体的な件名を作成する
スマートフォンのメーラーで受信一覧に表示される件名は、最初の15〜20文字程度です。この限られた文字数の中で、「メルマガを読むとどんな情報が得られるのか」をわかりやすく伝えることが重要です。特に、「具体的なベネフィット」と「数字」を盛り込むことを意識すると良いでしょう。
- ×「〇〇通信 11月号」
- ○「開封率1.5倍!メルマガ改善の3つの鉄則」
このように、 読者にとってのメリットが一目で伝わることを意識して件名を作成しましょう。
ポイント2:信頼性を高める差出人名を設定する
BtoBのメルマガでは、「〇〇株式会社」のように会社名のみを記載するよりも、「〇〇株式会社 佐藤」のように個人名を含めた差出人名を設定した方が、親近感を持たれやすく開封されやすい傾向があります。
また、一度「この人からのメールは参考になる」と認識されれば、多少配信時間が前後しても、継続的に開封されやすくなります。差出人名は、メルマガの信頼性を高める重要な要素の一つです。
ポイント3:受信トレイにブランドロゴを表示する(BIMI)
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)は、受信トレイにブランドロゴを表示させる仕組みです。ロゴがあることで、企業から送られた公式メールであることを受信者に分かりやすく伝えることができ、信頼性や開封率の向上が期待できます。
2021年にEntrustとRed Siftが米国・英国で実施したユーザテストによると、BIMIによりロゴが表示されたメールは、ロゴが表示されない場合と比較して、開封のシェア(受信ボックス内で開封される割合)が米国で21%、英国で39%増加したという結果が示されています。また、こうした効果はブランドの市場シェアや認知度にかかわらず確認されたため、受信トレイ上でロゴを表示する効果はかなり高いと言えるでしょう。
BIMIの詳しい仕組みや設定方法については、以下の記事で解説しています。
メールにロゴを表示するBIMIとは? 導入のメリットや設定方法を解説|ベアメールブログ
参考:Red Sift「Consumer Interaction with Visual Brands in Email ~Does logo visibility translate into market value?」https://red-sift.cdn.prismic.io/red-sift/4624a113-815a-41e6-813e-d71dde7eaf23_Consumer+Interaction+with+Visual+Brands+in+Email.pdf(2026/1/26確認)
ポイント4:プレビューテキスト・プリヘッダで続きを読みたくさせる
プレビューテキストとは、受信メールの一覧画面で件名の後ろに表示されるテキストのことです。この部分が「メルマガが正しく表示されない場合は…」「配信停止はこちら」といった定型文になっていると、メールの内容が伝わらず、開封の機会を逃してしまいます。
テキストメールでは、本文の冒頭部分がそのままプレビューテキストとして受信一覧画面に表示されます。一方、HTMLメールでは、本文とは別にプリヘッダ(受信一覧画面に表示されるテキスト)を設定することが可能です。
件名に入りきらなかった要約や補足情報、メールを読むことで得られる具体的なメリットをプレビューテキスト・プリヘッダに記載し、件名を補完する役割を持たせることで、メルマガが開封されやすくなる効果が期待できます。
それでも開封率が上がらない場合に確認すべきこと
配信時間や件名を工夫しているにもかかわらず、開封率が思うように改善しない場合、そもそもメールが受信ボックスに届いていない可能性も考えられます。
本章では、メールが届かないときに考えられる主な原因と、その対策について整理します。
迷惑メール判定され受信ボックスに届いていないこともある
Gmailをはじめとする主要なメールプロバイダは、迷惑メール対策を年々強化しています。その影響で、正当なメルマガであっても迷惑メールフォルダに振り分けられたり、ブロックされたりするケースが増えています。
どれほど良い内容のメールであっても、受信ボックスに届かなければ開封されません。開封率が急に落ち込んだ場合は、配信内容だけでなく、「メールが正しく届いているか」という点も確認する必要があります。
迷惑メール判定される主な原因
迷惑メール判定の原因は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
- スパムワードを含む件名・本文
「今すぐ」「無料」「限定」「緊急」など、過度な訴求語句を含むメールは、スパムと判断されやすい傾向があります。また、リンクや画像を過剰に使用している場合も、迷惑メール判定されるリスクが高まります。 - 本文内部URL・メールアドレスのブラックリスト登録、短縮URLの使用
メール本文内に掲載しているURLやメールアドレスのドメインがブラックリストに登録されていると、迷惑メール判定されるリスクが高まります。また、短縮URLを使用しているだけでも迷惑メール判定されやすい傾向があります。 - エラー(バウンス)の多発
古いアドレスや入力ミスによる無効なアドレスが配信リストに含まれていると、送信時にエラー(バウンス)が発生します。高いバウンス率は送信元の信頼性(レピュテーション)の低下につながり、他の宛先への配信にも悪影響を及ぼす可能性があります。 - 送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定不備・失敗
送信ドメイン認証は、メールが正規の送信元から送られていることや、途中で改ざんされていないことを検証する仕組みです。これらの設定に不備があったり、認証に失敗したりすると、迷惑メールと誤判定されるリスクが高まります
迷惑メール判定の原因や診断方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
迷惑メール判定サイト・ツール紹介|自社メールが迷惑メールになる原因と確認方法も解説|ベアメールブログ
迷惑メール判定を避けるための対策
迷惑メール判定を避けるためには、件名・本文にスパムワードや短縮URLを使用しないことに加え、配信リストの定期的なクリーニングや、SPF・DKIM・DMARCといった送信ドメイン認証の適切な設定が重要です。
しかし、前述したように迷惑メール判定の要因は多岐にわたります。そのため、原因を切り分け、対策の優先順位を判断するのは容易ではありません。自社ですべて対応しようとすると、「どこに問題があるのかわからない」「何から手を付ければよいかわからない」状態になってしまうケースも少なくないでしょう。
ベアメールでは、迷惑メール判定される可能性をスコアとして可視化する「迷惑メールスコアリング」を提供しています。テストメールを送るだけで、現在のリスク状況と改善すべき項目を把握することができます。

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まとめ
メルマガの成果を高めるためには、BtoBの場合は「火・水の業務時間内(10時・14時)」、BtoCの場合は「ターゲットの可処分時間」を意識して配信することが有効です。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、すべてのケースに当てはまる唯一の正解ではありません。自社の顧客属性や行動データを分析しながら、配信時間を少しずつ調整し、A/Bテストなどで検証を重ねていくことが、成果につながる近道となります。
ぜひ本記事の内容を参考に、自社にとって最適なメルマガ配信時間を探してみてください。