CASE STUDIES 導入事例
株式会社アメリア・ネットワーク
翻訳に携わる個人と法人をつなぐサイトのリニューアル。
AWS上にメールサーバを構築する代わりにメールリレーサービスを導入
導入前の課題
- サイトリニューアルにあたり、システム基盤にはAWSを採用。しかしAWS上にメールサーバを構築して配信するには課題があった。
- 有料会員向けのメールが届かないことで、会員から問い合わせがあった。
- メールの配信エラー発生時にはシステム保守ベンダーへ問い合わせる必要があり、対応に時間がかかってしまっていた。
- メールマガジンの一斉送信にあたり、迷惑メール判定を避けるためにIPレピュテーションの向上(IPウォームアップ)をする必要があった。
導入後の効果
- AWS上にメールサーバを構築することなく、自社システムからベアメールへ連携することでメール配信環境を容易に実現。
- メール配信のエラー率は0.2〜0.3%まで改善。メールが届かないといった問い合わせも非常に少なくなった。
- 管理画面から自社でメール配信状況がリアルタイムに確認できるようになったため、エラーが発生時も早期の対応が可能に。
- メールマガジン配信のための事前のIPウォームアップ作業が不要で、手間をかけずにすぐ利用を開始できた。
customer's voice
会員向けサイトリニューアルにあたり、送信したメールが迷惑メールに
ならないようにメールリレーサービスの導入を検討
アメリア・ネットワークさまの事業内容について教えてください。
並木氏
当社は、翻訳者として活躍中の方、翻訳者を目指す方で構成される有料個人会員に向けて、求人情報やスキルアップ情報、業界情報を提供する会社です。毎月新着求人が続々と追加され、雇用形態もフリーランスから派遣・正社員まで幅広く取り揃えています。
また、現在600社以上の法人企業が登録されており、翻訳を必要とする法人と翻訳関連のスキルを持つ人材をつなぐ情報プラットフォームとして運営しています。会員が専用サイト内で公開したプロフィールに対して、企業が直接オファーをかけられるサービスもあります。アメリアに登録すると優秀な人材に出会えるということで、法人からも非常にご好評をいただいています
ご出席者の役割について教えてください。
入江氏
事業部全体の統括をしています。売上管理やコストの管理、ユーザがより使いやすくなる方法を考えるなど、すべてがお客さまのためになるように活動しています。
並木氏
新規入会向けの販促やキャンペーンを中心に対応しています。また、より使いやすいサービスとなるよう会員専用コンテンツ全般にも目を配っています。
ベアメールの利用シーンを教えてください。
入江氏
当社の会員がサイト上でなにかアクションをした際に自動で配信されるメールは、すべてベアメールを経由して配信されます。
例えば、掲載している求人情報に応募したり、コンテンツへの参加申し込みをしたりすると、会員・相手先企業・当社など関係各所に対しメールが送られる仕組みです。既存会員以外でも、当社Webサイトより新たに入会申し込みをする方、当社に資料請求をする方への自動返信メールも、同様にベアメール経由で配信されます。
また、特定月の入会者や海外会員など、絞り込んだ対象者に対し定期的にメールマガジンを一斉配信する際にも活用しています。
ベアメールの導入前の構成ついてお聞かせください。
入江氏
導入前は、オンプレミスのメールサーバを使っていました。10年ぶりに、アメリア会員向けサイトやシステムをすべて土台から作り直すことになり、クラウド化を前提に検討し始めました。
クラウド化にあたり、基盤はAWSを採用することになったため、AWS上にメールサーバを構築することも検討しました。しかしAWSでメールサーバを構築する場合には、メール配信に関する制限の解除申請を行う必要があったり、運用に気を付けなければ送信したメールがスパム扱いされたり配信停止になるリスクがあるなど、さまざまな課題があることがわかりました。
メールマガジンの一斉配信の予定もあったため、新規に取得したIPアドレスから送信するのではスパム扱いされてしまう可能性が高く、AWS上でメールサーバを構築して運用するよりもメールリレーサービスを別途契約した方が良いだろうと考えました。
ベアメールの導入前の課題ついてお聞かせください。
入江氏
有料会員向けにメールを配信しているので、メールが届かなければ会員から問い合わせがありますし、届かないことでトラブルへも発展しかねません。
今までは、当社でメールの管理画面を見ることができず、システム保守をお願いしているパートナー企業へ都度配信状況の確認を依頼する必要がありました。
そのため、エラー発生時の初動が遅れがちで、先方の担当者がお休みだと確認にさらに時間がかかってしまい、場合によっては会員への連絡を翌日、翌々日までお待たせしてしまうことが課題でした。
customer's voice
IPウォームアップ作業が不要な点や、暗号化対応、メール到達率など、
メール配信に関する技術力を高く評価
ベアメールを知ったきっかけを教えてください。
入江氏
インターネット検索で国内外のサービス4〜5社に問い合わせをし、その中の1つがベアメールでした。
ベアメールを選定した理由について教えてください。
入江氏
月間の配信通数に応じた契約プランになっているため、明快で選びやすかったですし、導入後のプラン変更もしやすいというのが魅力の一つでした。
何より、IPウォームアップ作業(※)が不要だった点が大きいです。さらに、レピュテーション維持作業を任せられるという点も選定する上で欠かせない条件でした。
今回、サービス導入にあたり複数社比較しましたが、意外にもTLS暗号化対応をしていないサービスもありました。会員サービスを提供している立場としては、会員の皆さまを不安にさせたくないという思いがあり、暗号化対応も必須条件として選びました。
あとは、メールの到達率・導入実績・配信のパフォーマンスなどに加え、配信ログがCSVでダウンロードができるかなど、細かい実運用の部分で当社の要望が実現できそうかも含めて選定を進めました。
これらの条件にぴったりマッチしたのがベアメールです。
※ IPウォームアップとは、新しく取得したIPアドレスや今までメール送信に使われていなかったIPアドレスなど、メール配信の実績がないIPアドレスに対し、IPレピュテーション(信頼度)を高めてメールが送信できるように準備すること。(参考記事:IPウォームアップとは? IPレピュテーションを向上させるためのポイントと具体的な手順 | ベアメールブログ)
ありがとうございます。その他、ベアメールを導入する決め手があれば教えてください。
入江氏
技術要件を満たしていただけではなく、サポート面も安心できたからです。新サイトをリリースするタイミングで、自社でエンジニアを採用しました。今回の導入にあたり、そのエンジニアから各社に問い合わせましたが、ベアメールの営業担当が質問に素早く対応していただいた点も高く評価し、導入を決めました。
ベアメール導入後の効果について教えてください。
並木氏
メールの配信状況がリアルタイムに確認できるので、とても助かっています。実際に、メール配信後には管理画面上で統計情報や配信ログをよく確認していますね。配信ログはメールアドレスや配信日で絞り込むことができるのでとても便利です。配信ログを見れば、エラーとなったメールアドレスやエラー理由がわかるので、それをもとにリストクリーニングなどの対応をしています。その結果、エラー配信率は0.2〜0.3%とかなり低くなりました。実際メールが届かないという問い合わせも少ない状況です。
入江氏
配信ログがリアルタイムに表示されるため、万が一送信エラーが発生したときも素早い対応が可能になりました。管理画面を確認し、メールが届かなかった会員に対してその旨一報をいれることができるので、会員の不安も解消できていると思います。
また、「迷惑メールスコアリング」もトライアルで試させていただきました。実際に配信しているメールをスコアリングいただいたところ、各通信キャリアやGmailなどのフリーメールへの到達結果がほぼ100%でした。当社のメールは会員へきちんと届いているんだな、とより安心感が増しました。
サポートについて、どのような点を評価いただきましたか?
入江氏
自社システムとベアメールを連携させて配信する予定だったのですが、自社システムに少し問題が発生し、正常に配信できなかったことがありました。その際、当社よりベアメールに配信停止依頼を行いましたが、瞬時に対応いただけたおかげで大きな事態への発展を回避することができました。当社側のエラーにも関わらず、技術面でも何度かアドバイスをいただき、都度丁寧に対応いただいたのでとても助かりました。
ベアメール検討中のお客さまにおすすめしたいポイントを教えてください。
入江氏
機能としては、メールマガジンなど一斉配信のための事前のIPウォームアップ作業が不要というところが本当に助かりました。暗号化やレピュテーションの維持管理、メール到達率に対して、責任を持って注力されているので、運用していく上での安心感がある点がお勧めできるところだと思います。
サービスの機能だけではなく、会社としての安心感も違うと思います。各社とお打ち合わせをした際、相手の顔が見えない上でのやり取りが多く、会社全体の雰囲気等をイメージしづらいケースもあり、少し不安が残ってしまうことがありました。
ベアメールは、電話やWeb会議などの場が必ずあるため、顧客に安心感を与える対応を心がけられているのを感じます。温かみを感じるサポートにいつも感謝しています。
ありがとうございます。特に便利だと思われる機能などがあれば教えてください。
並木氏
メールの配信状況が可視化されるため、不安なく配信作業ができて非常に助かっています。メールの一斉配信時にエラーが発生すると、一瞬ヒヤっとして管理画面を見に行きますが、配信対象リストの最初と最後のアドレスを入力すれば、どこまでメールが配信できたのかすぐ状況がわかります。ありがたいですね。
最後に、今後の取り組みについて教えてください。
並木氏
コロナ禍では対面で会いにくくなった分、ネットのプロモーションやマーケティングが非常に重視される社会になっており、もちろん翻訳業界にもその影響が広がってきています。
海外で作成された動画のローカライズや、逆に日本発信の動画音声を外国語へ吹き替えるなど、ますます翻訳のニーズは高まっていると言えるでしょう。当社は、翻訳に携わる個人と法人を応援したいという気持ちで事業に取り組んでいますので、今後もベアメールの力を借りて、さらに翻訳業界を盛り上げていきたいと思います。
入江氏
当社の会員は、第一線で活躍されているフリーランスの方が多くいらっしゃるので、インターネットを介してのコミュニケーションが必須です。
コロナの影響もあり、連絡手段としてメールの需要が高まっているので、しっかりと相手にメールを届けられるということが当社のサービスへの強い信頼感にもつながります。
今後、新たなサービスを展開していく際も、メールという手段が正確に機能することは非常に大切なので、メールを確実に届けるためにベアメールと一緒に取り組んでいきたいです。
本日は誠にありがとうございました。
- 企業名
- 株式会社アメリア・ネットワーク
- 代表者
- 代表取締役:室田 陽子
- 設立
- 2001年1月
- 本社所在地
- 東京都千代田区麹町2-2-4 麹町セントラルビル2階
- 事業内容
- 翻訳者ネットワーク「アメリア」の企画運営/翻訳の専門校 フェロー・アカデミーの運営