BLOG ベアメールブログ
2023.12.18 (月)
【2025年最新】Gmailの送信者ガイドラインとは? 要件と対応方法をわかりやすく解説
Last Updated on 2025.12.18
メールの受信者にとってスパムメールは深刻な問題であり、各メールサービスプロバイダは常に対策に取り組んでいます。Googleは、2024年2月1日からGmail宛にメールを送信する際の要件を強化しました。特にGmail宛に1日5,000通以上のメールを送信する際の要件はより厳しくなっています。こうした中で、新しい送信者要件への対応が追いつかず、メールが届かない・遅延するといったケースが多く発生しています。
本記事では、Gmailの新たなメール送信者ガイドラインの要件、企業が対応すべきこと、そして対応しなかった場合のリスクについて、最新の情報を踏まえ、改めて整理します。

目次
Gmailの「メール送信者のガイドライン」とは
Gmailの「メール送信者のガイドライン」とは、 Googleが定めた、Gmailユーザにメールを送る際のルールです。ユーザを迷惑メールやフィッシング詐欺などの脅威から保護し、快適なメール環境を提供することを目的としています。送信者は、このガイドラインに従うことで、メールが正しく受信者の受信トレイに届く可能性を高め、良好な送信者評価を維持することができます。
2023年10月にGoogleはこのメール送信者のガイドラインを更新し、2024年2月以降Gmail宛にメールを配信するための新たな送信者要件を適用しました。
※「メール送信者のガイドライン」には日本語版のページもありますが、ガイドラインは随時更新されており、英語版が最新情報となるため、英語版を確認することをお勧めします。
Gmailガイドラインの対象となる送信者とメールの種類
新しいメール送信者ガイドラインは、Gmail個人用アカウント(末尾が@gmail.comまたは@googlemail.comのアカウント)宛にメールを送信するすべての送信者が対象となります。特に、1日に5,000通以上のメールを送信する送信者(一括送信者)には、より厳格な要件が適用されます。
対象となるメールの種類には、マーケティングメール(メルマガ、プロモーションメールなど)だけでなく、トランザクションメール(購入確認メール、パスワードリセットメールなど)も含まれます。
Gmailガイドラインに対応しないとどうなる?
Googleは、Gmail宛に送信されるメールへの措置を段階的に強化しています。
2024年2月以降、新たな送信者要件に対応していない一括送信者が送信したメールの一部がエラーとして返されるようになり、2024年4月からは、ガイドライン未準拠のメールが拒否され始めました。
2024年6月以降は、一括送信者に対してすべてのプロモーションメールでワンクリック配信停止の実装が義務付けられています。
2025年11月からは対応がさらに厳格化され、要件を満たしていない場合、「一時的または永続的にメールの受信を拒否する」との方針が発表されています。
Starting November 2025, Gmail is ramping up its enforcement on non-compliant traffic. Messages that fail to meet the email sender requirements will experience disruptions, including temporary and permanent rejections.
2025年11月より、Gmailは非準拠トラフィックへの適用を強化します。メール送信者の要件を満たさないメッセージは、一時的または永続的な拒否を含む、配信の中断が発生します。
Google Workspace Admin Help「Email sender guidelines FAQ」
https://support.google.com/a/answer/14229414?hl=en(2025/11/7確認)
顧客や取引先が上記のアドレスを使用している場合、対応しなければメールが宛先に届かなくなる可能性が一層高まります。ビジネスに大きな影響を与えかねないため、対策は必須であると考えられます。
職場または学校で導入しているGoogle Workspaceのメールアドレス宛に送信されるメールに対しては、現時点では新要件は適用されません。しかし今後適用される可能性はあるため、そのつもりで対応を行うべきでしょう。
よくある疑問
Q. 5000通以上の送信者とはどのように判断される?
A. Gmailの「Email sender guidelines FAQ」によると、「個人のGmailアカウントへ24時間以内に5,000件近く、あるいはそれ以上のメールを同じプライマリドメイン(※)から送信する送信者」と定義されています。また、この条件を1度でも満たしたユーザは、恒常的に一括送信者と見なされます。
※プライマリドメイン:組織やサービスを代表する主要なドメイン名。(例:@example.comと@promotions.example.comは、いずれも同じプライマリドメインexample.comに属する)
Q. 5000通未満に配信数を抑えればセーフ?
A. 明確に5,000通がしきい値となっているではないため、ある程度のボリュームの配信を行っている場合、5,000通は超える前提として対策をしておくべきでしょう。
また、Appleが提供するiCloudでは2025年2月、Microsoftが提供するOutlookでは2025年5月に、それぞれGoogleのガイドラインを踏襲する形でメールの送信者要件が改定されています。現在配信数が多くない企業も、今回の要件をデフォルトスタンダードとして対応すべきでしょう。
iCloud・Outlook宛メールの送信者要件については、以下の記事で詳しく解説しています。
【2025年最新】iCloudにメールが届かない! 原因と改善方法|ベアメールブログ
2025年5月5日施行:Outlook宛て大量メール送信者向け新要件とその対応方法|ベアメールブログ
Q. 自社ドメインになりすまされて大量のメールが送られた場合はどうなる?
A. 発表内容における言及はありませんが、ヘッダFromのドメインで通数がカウントされると考えれば、第三者によるなりすましメールにも同様の要件が適用されると推測されます。
また今回の要件強化の背景が「なりすましメールの抑止」であることを踏まえると、将来的にDMARCのポリシーを隔離(quarantine)や排除(reject)へと強化することで「なりすまされない状態」にすることが求められるのではないかと予想されます。
Gmail送信者ガイドラインの要件
本章では、Gmail送信者ガイドラインで送信者に求められる具体的な要件について解説します。特に1日5,000通以上のメールを送信する一括送信者には、より厳しい要件が適用されるため注意が必要です。
すべての送信者に対する要件 1日5000通以上の送信者に対する要件 SPFまたはDKIMの設定 SPFおよびDKIMの設定 有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定 有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定 メール送信にTLS接続を使用 メール送信にTLS接続を使用 迷惑メール率を0.3%未満に維持 迷惑メール率を0.3%未満に維持 メッセージ形式はInternet Message Format標準に準拠 メッセージ形式はInternet Message Format標準に準拠 ヘッダFromをGmailになりすまさない ヘッダFromをGmailになりすまさない (定期的に転送を行う場合)ARCヘッダとList-idヘッダを追加 (定期的に転送を行う場合)ARCヘッダとList-idヘッダを追加 DMARCの設定 DMARCアライメントの合格 (マーケティングメールの場合)メッセージにワンクリックの登録解除機能を搭載
すべての送信者に対する要件
Gmail宛にメールを送信するすべての送信者に適用される要件と、対応すべきことは以下の通りです。
SPFまたはDKIMの設定
すべての送信者は、SPFかDKIMどちらかの送信ドメイン認証を導入する必要があります。
SPF(Sender Policy Framework)は、メールの送信元IPアドレスを基に認証を行う仕組みです。ドメインのDNSサーバーにSPFレコードを追加するだけで導入可能です。
DKIM(Domainkeys Identified Mail)は、送信するメールに電子署名を付与することで認証を行う仕組みです。導入には、メールサーバー上でDKIM署名を付与するための仕組みの実装と、DNSサーバーへのDKIMレコードの追加が必要です。
メール配信サービスを利用している場合など、第三者のドメインで署名を行う「第三者署名」という方式でDKIMに対応するケースもあります。DKIMの導入だけであれば第三者署名でも問題ありません。ただしDMARCへの対応が必要な場合は、アライメントのチェックをクリアするため自社ドメインで署名を行う必要があります。(詳細は後述します)
SPF・DKIMの設定を確認する簡単な方法として、Gmail宛にメールを送信し、Gmail上で「メッセージのソースを表示」をクリックしてメールのヘッダ情報を確認するやり方があります。


上部に表示される概要欄にSPF・DKIM・DMARCの認証結果が記載されます。”PASS”となっていれば合格で、”FAIL”となっていたら認証失敗、認証結果が表示されない場合はそもそも設定がされていないということになります。
SPFの設定について詳しくはこちら
SPFレコードとは? 書き方・設定手順・確認方法まで完全ガイド| ベアメールブログ
DKIMの設定について詳しくはこちら
DKIMレコードの書き方は? 設定・確認方法や失敗例も解説 | ベアメールブログ
有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定
送信元ドメイン・送信元IPアドレスに有効な正引き・逆引きのDNSレコードが登録されている必要があります。正引きはAレコードでドメイン(ホスト名)にIPを関連付け、逆引きはPTRレコードでIPにドメイン(ホスト名)を関連付けることです。
正引きのチェックポイント
- 送信元SMTPサーバーのホスト名のAレコードが登録されているか
逆引きのチェックポイント
- 送信元SMTPサーバーのIPアドレスのPTRレコードが登録されているか
- 送信元SMTPサーバーのIPアドレスが、逆引きしたホスト名のAレコードとマッチしているか
逆引きの設定方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
PTRレコードは何のために設定するの? DNSの逆引きとメール送信の関係について | ベアメールブログ
メール送信にTLS接続を使用
TLS接続とは、SSL/TLSを使用して通信内容を暗号化する仕組みのことです。メール送信に利用されるプロトコルであるSMTPは標準では平文での通信になりますが、STARTTLSに対応することでTLSによる暗号化通信へ切り替えることができます。
自社で構築したメールサーバーから配信している場合などは、STARTTLS (TLS)が有効になっていないケースもあるため、設定状況を事前に確認する必要があります。
STARTTLSについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
STARTTLSとは? メールのTLS暗号化の仕組みや設定について解説 | ベアメールブログ
迷惑メール率を0.3%未満に維持する
迷惑メール率は、受信者によって「迷惑メールとして報告」された割合で、Googleが提供する「Postmaster Tools」で確認することができます。新ガイドラインでは、この迷惑メール率を0.10%未満に維持し、決して0.30%以上にならないようにすることが求められています。
Postmaster Toolsについては、以下の記事で詳しく解説しています。
Postmaster Toolsとは? 設定方法から使い方、迷惑メール率の改善方法などを解説|ベアメールブログ
過去にリンクが実施したメール受信者の意識調査によると、およそ4割のユーザが「迷惑メール報告」をすることがあると回答しました。迷惑メール報告をする理由についての回答を踏まえると、送信者は以下に気をつけて配信することが重要だといえます。
- 配信停止の方法をわかりやすく、簡単にする
- メール配信を希望していないユーザに配信しない
- 受信者にとって無関係な情報を送らない
- メールを頻繁に(1日1通以上など)送りすぎない
- 定期的に配信リストとコンテンツ内容の精査を行う
その他、意識調査では10代から60代の男女のメール閲覧傾向や、メールに対するストレスの要因、希望する配信頻度、メールが届かなかった経験などについてもアンケートを行っています。興味のある方はぜひご覧ください。
お役立ち資料:「メールに関する意識調査 2023」
メッセージ形式はInternet Message Format標準に準拠
RFC5322:Internet Message Formatとは、メールの正しい形式を定義するインターネット標準です。メール作成時はこの標準に準拠するよう配慮します。
一般的なメールサーバーや、メール配信サービスを利用していれば基本的には準拠していると考えられます。ただし、独自に開発したシステム(アプリケーション)にメールを作成し送信する仕組みを実装した場合は、時折RFCに準拠できていないこともあります。
例えばメールの1行あたりの文字数制限などが挙げられます。もし送信環境で正常に改行処理が行われず、1行あたりの文字数/バイト数の制限を超過した状態でメールが送信されている場合は、RFC違反となってしまいます。
RFCの文字数制限についてはこちらのブログで詳しく解説しています。
RFCで規定されているメール本文一行あたりの文字数とは? | ベアメールブログ
ヘッダFromをGmailになりすまさない
ヘッダFromとはメールソフト上で表示される差出人のアドレスです。ヘッダFromは送信者が自由に設定できますが、エンベロープFromが異なるにも関わらずgmail.comをヘッダFromに設定すると「なりすまし」となりブロックの対象となります。

自社が送信しているメールのエンベロープFromを確認するには、送信したメールのヘッダ情報にある「Return-path」欄を確認してください。
ヘッダFromとエンベロープFromについて詳しくはこちらのブログをご参照ください。
エンベロープFromとは? 基本的な仕組みやヘッダFromとの違い、実際の確認方法を解説|ベアメールブログ
ARCヘッダとList-idヘッダを追加(定期的に転送を行う場合)
ARC(Authenticated Received Chain)とは、転送されたメールの以前の認証ステータスを確認できるものです。定期的にメールを転送する場合、ARC認証の使用が推奨されています。
ARCの仕組みや設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
メールのARCとは? ARCの仕組み、設定が必要なケースを解説|ベアメールブログ
1日あたり5,000件以上のメール送信者に対する要件
上記の要件に加えて、1日あたり5,000通以上のメールを送信する場合に追加される要件と対応すべきことは次の通りです。
SPFおよびDKIMの設定
一括送信者には、SPFとDKIMのどちらかではなく、両方を設定することが義務付けられます。
また、DMARCの導入および認証(アライメント)に合格することも要件に含まれるため、DKIMについては第三者署名ではなく自社ドメインでのDKIM署名(作成者署名)が必要となります。
DMARCの設定
DMARC(Domain-based Message Authentication、Reporting and Conformance)とは、SPFやDKIMで検証した結果をもとに、ヘッダFromのドメインがSPFやDKIMで認証しているドメインと一致しているかを検証し、認証を行う仕組みです。
DMARCを設定することで、認証に失敗したメールの処理についてドメインの所有者がコントロールできるようになります。none(監視のみ)、quarantine(隔離)、reject(削除)の3つのポリシーのいずれかを設定できます。
また、自社ドメインを使用して配信されているメールの送信元情報や認証結果についての統計情報(DMARCレポート)を受け取ることもできます。
導入するためには、DNSサーバーにDMARCレコードを設定します。今回のGoogleの要件では、DMARCポリシーは「none」で問題ないとされているため、まずはp=noneでDMARCを設定しましょう。
DMARCの詳細、設定方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
DMARCとは? SPF・DKIMとの関係と仕組み、導入方法まで解説 | ベアメールブログ
DMARCの導入、活用方法についてまとめたお役立ち資料もご用意しております。

DMARCアライメントの合格
ヘッダFromのドメインが、SPFで認証したドメインもしくはDKIMで認証したドメインと一致する必要があります。これは「アライメント」と呼ばれ、DMARC認証に合格するために必要です。
Googleの要件を満たすためには、SPFかDKIMのいずれかのアライメントチェックに合格すれば問題ありません。
SPFのアライメントチェック
ヘッダFromのドメインが、Return-Path(エンベロープFrom)のドメインと一致すること。
外部メールサービスを利用している場合など、自社ドメインと異なるドメインがReturn-Pathに設定されているとアライメントは失敗するため、Return-Pathをカスタマイズする必要があります。
DKIMのアライメントチェック
ヘッダFromのドメインが、DKIM署名の「d=」タグで指定したドメインと一致すること。
外部メールサービスを利用している場合など、自社ドメインと異なるドメインでDKIM署名を行う「第三者署名」の場合アライメントは失敗するため、自社ドメインでDKIM署名を行う「作成者署名」にする必要があります。
アライメントについて詳しくは以下のブログをご参照ください。
DMARCのアライメントとは? DMARC認証をクリアするためのポイント | ベアメールブログ
ワンクリック登録解除機能の搭載(マーケティングメールの場合)
受信者が簡単にメールの配信登録を解除できるよう、メールの本文にワンリックで登録を解除できるリンクを設置する必要があります。Webサイトに遷移させてからの操作ではなく、メール本文から1回クリックした時点で解除されることが条件です。
この要件を満たすためには、メール本文内に登録解除用のURLを記載するだけでなく、RFC8058で定義されているList-Unsubscribe:ヘッダをメールに追加し、購読解除のリクエストをHTTPSサーバで受ける仕組みが必要となります。
RFC8058「Signaling One-Click Functionality for List Email Headers」
https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc8058.txt (2025/12/2 確認)
ワンクリック登録解除の実装方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ワンクリック登録解除とは? Gmailガイドラインへの対応方法|ベアメールブログ
Gmail送信者ガイドラインに準拠するために必要な対応
新しいGmail送信者ガイドラインに対応するためには、まず自社の現状を正確に把握し、その上で計画的に設定や運用の見直しを進めることが不可欠です。以下では、企業が取るべき対応について解説します。
ヒアリング・調査でメール送信の現状を把握する
組織全体でのメール送信状況が把握できていないと、「自分の担当領域では5,000通未満しか配信していないため対応の必要はないと思っていたら、同じドメインを使用して実は他部署が大量に配信していた」といった事態にもなりかねません。そのため、まずはヒアリングやメールサーバー・メールシステムのログ調査を行い、自社の現状を確認しましょう。
把握すべきポイントとしては、以下が挙げられます。
- メールの用途
業務メール/一斉通知/メルマガ/システムからの自動通知/ECやサービスからの返信メールなど - メールの配信システム・ツール
メールサーバー/メルマガ配信システム/CRMシステム/ECサイト/Webサービスなど - メールの送信量
各環境からどの程度配信されているか - メールの認証状況
SPF・DKIM・DMARCの導入および認証状況
DMARCレポートを活用して認証状況を確認する
自社のドメインから送信されているメールの全体像をより正確に把握するためには、DMARCレポートを活用するのが確実です。以下の手順に沿って、対応を行いましょう。
1.DMARCレポートの受信開始
まずはDMARCレポートを受け取れるようにします。DMARCレコードのruaタグで集計レポートの送付先メールアドレスを指定します。各メールサービスプロバイダから毎日レポートが送られてくるため、専用の受信用アカウントを用意すると良いでしょう。
2.自社ドメインで使用している正規の送信元サーバーを精査
DMARC集計レポートを確認します。集計レポートには自社ドメインをヘッダFromに設定して送信しているメールサーバーのIPアドレスごとに、認証結果などが記載されます。もし「なりすまし」が存在する場合、その送信元情報も含まれてしまうため、自社で正規に利用しているサーバーを精査し、洗い出します。
3.認証状況の確認・対応
自社で利用しているメールサーバーを洗い出したら、それぞれの環境のSPF・DKIM・DMARCの認証状況を確認します。未設定あるいは認証に失敗しているものがあれば、対応を行います。
4.送信元ごとに今回の要件をクリアできているか確認
SPF・DKIM・DMARC以外の、逆引きの対応やTLS対応、ワンクリックの購読解除などの要件についても、メールサーバーごとに確認を行います。
DMARCレポートの詳細や読み方については以下のブログもご参照ください。
DMARCレポートとは? 設定方法や集計レポートの読み方、解析ツールを解説 | ベアメールブログ
DMARCレポートの分析を簡単にするなら
自社のメール送信状況を把握するために欠かせないDMARCレポートですが、受信側メールサービスプロバイダから個別に毎日送られてくるため、人の手で集計し、確認するのは非常に困難です。実際に取り組んでみたものの、「どう見ればよいかわからない」「何を改善すればいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。レポートの分析を効率的に進めるためには、専用のツールを活用するのがおすすめです。
ベアメールでは、メールの正常性診断&モニタリングサービス「迷惑メールスコアリング」にて、DMARC分析機能を提供しています。お客さまに代わってDMARCレポートを受信し、すべてのレポートを自動的に集計して可視化することが可能です。そのため、誰でも簡単にDMARCの認証状況、SPF・DKIMの認証とアライメントの状況などを確認できるようになります。
迷惑メールスコアリングには、DMARC分析機能の他にもメールの診断機能が備わっており、テストメールを送信するだけで、そのメールに問題がないか多角的な診断を受けることができます。Gmailの送信者ガイドラインにも含まれている、DNS設定やメールフォーマット、RFCの文字数などのチェックも可能です。
無料トライアルも用意していますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

まとめ
Gmail宛に送信するメールには、2024年2月から新たな要件が適用されました。さらに2025年11月以降は、準拠していないメールに対して、一時的・永続的な拒否などより厳しい措置が取られるようになっています。実際にメールの遅延や不達などの影響を感じている送信者も多く、まだ対応できていない場合、ガイドラインへの準拠は急務です。今回紹介した送信者の要件は、今後他のメールサービスでも標準となる可能性があるため、できるだけ早く対策に取り組むことがおすすめです。