Menu

BLOG ベアメールブログ

VMC(認証マーク証明書)とは? 取得方法や費用、CMCとの違いを解説

VMCとは?取得方法や費用、CMCとの違いをわかりやすく解説します

最終更新日:2026.03.31

「メールの信頼性を高めたい」「受信トレイに企業ロゴを表示したい」といった場面で必要になるのが、VMC(認証マーク証明書/Verified Mark Certificate)です。

VMCは、メールにロゴを表示する仕組みであるBIMI(Brand Indicators for Message Identification)において、ロゴの正当性を示す電子証明書です。

本記事では、VMCの概要から、混同しやすいCMCとの違い、導入メリット、取得に必要な準備、申請から発行までの流れ、費用の目安まで、分かりやすく解説します。

VMC(Verified Mark Certificate)とは

VMC(認証マーク証明書/Verified Mark Certificate)は、企業のブランドロゴが正規のものであることを第三者機関が証明する電子証明書です。BIMIを導入して受信トレイ上にロゴを表示する際に使用され、ロゴの正当性を保証する役割を担います。

BIMIとの関係

BIMI(Brand Indicators for Message Identification)は、受信トレイ上で送信者名の横に企業ロゴを表示し、正規のブランドからのメールであることを視覚的に示す国際標準仕様です。Gmail やdocomo、auなど主要なメールサービスで対応が進んでおり、ブランドの信頼性や開封率の向上につながる取り組みとして注目されています。

メール受信トレイの表示比較画像。左側は「BIMIなし」、右側は「BIMIあり」。「BIMIなし」では送信者アイコンがシンプルな文字アイコンになっているのに対し、「BIMIあり」では企業のブランドロゴが表示され、送信者名の横に青い認証マークが付いている。

ただし、BIMIでロゴを表示するには、そのロゴが正規のものであるという認証を第三者機関から受ける必要があります。その役割を担うのがVMCです。VMCの認証局は、企業の登記情報や商標登録を確認し、当該企業の正規のロゴであることを証明します。

BIMIの詳細については、以下のブログを参考にしてください。
メールにロゴを表示するBIMIとは? 導入のメリットや設定方法を解説|ベアメール ブログ

CMCとの違い

VMCと 同じくCMC(Common Mark Certificate)も、ブランドロゴの正当性を証明するための電子証明書です。どちらも BIMIでロゴを表示する際に利用されますが、商標登録の要否や審査基準、表示範囲などに違いがあります。

項目VMCCMC
商標登録の要否必須
(商標登録済みロゴのみ対象)
不要
(ロゴを1年以上使用していれば、商標未登録でも利用可)
取得の難易度高い
(EV SSL証明書レベルの組織審査+商標登録の確認)
高い
(EV SSL証明書レベルの組織審査)
費用十数万円〜数十万円程度/年十数万円〜数十万円程度/年
表示範囲Gmail・au・docomoなど対応を正式に公表しているのはGmailのみ

2026年3月時点で、CMCに対応していることを正式に公表しているのはGmailのみです。一方、VMCにはGmail・au・docomoなどの主要サービスが対応しています。

そのため、なるべく多くのメールサービスでブランドロゴを表示させ、正規のブランドからのメールであることを視覚的に示したい場合は、VMCの取得がおすすめです。

VMCを取得するメリット

VMCを取得することで、BIMIによるロゴ表示が可能となり、メール配信における信頼性やブランド価値の向上につながります。ここでは、VMCを取得する主なメリットを解説します。

ブランドの信頼性が向上する

VMCを取得してBIMIを導入すると、受信トレイ上に企業ロゴが表示され、送信元が正規のブランドであることを視覚的に示すことができます。これにより、受信者はメールの信頼性を直感的に判断しやすくなり、ブランドイメージの向上にもつながります。

また、VMCは第三者機関による厳格な審査を経て発行されるため、ロゴの正当性が担保されています。さらに、Gmailなど一部のメールサービスでは認証済みであることを示す公式マークが表示される場合があり、CMCと比較してより高い信頼性を視覚的に示すことが可能です。

メール開封率の改善が期待できる

受信トレイ上に企業ロゴが表示されることで、他のメールと差別化でき、受信者の目に留まりやすくなります。さらに、送信元が一目で認識できることで安心感が生まれ、結果として開封率の改善が期待できます。

VMC取得前に準備すること

VMCを取得するには、事前にいくつかの技術的・法的な要件を満たしておく必要があります。本章では、送信ドメイン認証の設定やロゴの準備など、VMC申請前に確認しておきたい主な準備事項について解説します。

1. DMARCポリシーを「quarantine」または「reject」に引き上げる

まず、メールの送信ドメイン認証技術であるDMARCを導入し、ポリシーを「quarantine(隔離)」または「reject(拒否)」に引き上げる必要があります。ポリシーが「none」のままでは、BIMIの仕様上ロゴが表示されないため注意が必要です。

DMARCポリシー強化の進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
DMARCポリシー設定ガイド|「none」から「reject」へ強化する理由と進め方|ベアメールブログ

2. 商標登録済みのロゴを用意する

VMCで登録できるのは、商標として正式に登録されたロゴのみです。商標登録を済ませていない場合は、事前に手続きを行う必要があります。商標登録には半年から1年程度かかるケースもあるため、余裕を持って準備を進めましょう。

3. ロゴをBIMI形式(SVG Tiny 1.2)に対応させる

ロゴの画像データは、通常のSVGとは異なる「SVG Tiny 1.2」という形式で用意する必要があります。Adobe Illustratorなどで書き出しを行うか、デザイナーに変換を依頼するのが一般的です。

VMC取得の流れ(申請〜発行)

前提条件が整ったら、VMC証明書の取得手続きに進みます。本章では、申請から発行までの基本的な流れを、3つのステップに分けて解説します。

1. 認証局への申請

VMCは、DigiCertやGMOグローバルサインなど、対応する認証局で取得できます。各認証局の申請フォームから、商標登録されたロゴデータや企業情報、ドメイン情報などを提出します。

2. 認証局による審査

提出された情報をもとに、認証局が企業の存在やロゴの商標登録状況、ドメインの所有権などを確認します。加えて、申請担当者が企業に所属していることを確認するために、電話やWeb会議での審査も行われます。この際に、本人確認書類や社員証の提示が求められることもあります。

3. 証明書の発行

審査に通過すると、VMC証明書が発行されます。証明書のファイルとロゴのSVGデータを公開し、BIMIレコードをDNSに登録すると、BIMIの導入が完了します。

VMC取得の詳しい流れについては、以下の「BIMI導入ガイドブック」をご確認ください。(対象ページ:P.11-17)
BIMI導入ガイドブック ダウンロードページ | お役立ち資料 | ベアメール

VMC取得にかかる費用

VMC証明書の取得費用は、認証局によって異なりますが、一般的には1ドメイン・1ロゴあたり年間20〜30万円程度が目安となります。

複数のドメインに対して同じロゴを使用したい場合には、1ドメインあたり年間15〜30万円程度でSANオプションを利用することが可能です。

証明書の有効期限は1年間で、継続して利用する場合は更新が必要です。

その他、DMARC運用に外部ツールを利用する場合や、ロゴの商標登録が未完了の場合は別途費用が発生します。BIMI導入にかかる費用の全体像については、以下の記事で詳しく解説しています。
BIMI導入にかかる費用は?|VMC・CMCの違いや導入効果も解説|ベアメールブログ

VMCに関するよくある疑問

最後に、VMCに関するよくある疑問を整理します。

Q.有効期限が切れるとどうなる?

VMCの有効期限は通常1年間で、期限が切れるとメールクライアント上で企業ロゴが表示されなくなります。

それまで表示されていたロゴが突然消えてしまうと、受信者に不安や不信感を与えてしまう恐れがあります。ロゴを安定して表示するために、有効期限が切れる前に余裕を持って更新手続きを行うことが重要です。

Q.企業ロゴを変更した場合の対応は?

VMCは、特定の商標登録済みロゴに対して発行される証明書です。そのため、企業ロゴを変更した場合は、新しいロゴの商標登録を行い、VMCを取得する必要があります。

まとめ

VMCは、企業のブランドロゴが正規のものであることを第三者機関が証明する電子証明書です。VMCを取得してBIMIを導入することで、受信トレイ上に企業ロゴを表示し、送信元の正当性を視覚的に示すことが可能になります。

ただし、ロゴ表示を実現するには、VMCの取得に加えて、DMARCの導入とポリシー強化、商標登録、BIMIレコードの設定などが必要になります。そのため、メール配信環境の整備も含め、段階的に準備を進めることが重要です。

BIMI導入までの流れ

ベアメールでは、DMARC運用からBIMI導入までをワンストップで支援する「BIMI導入支援パッケージ」を提供しています。また、既にDMARCポリシー強化済みのお客さまには、BIMIに必要なロゴデータの作成やVMCの取得・管理をサポートする「BIMI/VMCマネージドサービス」もご用意しています。

お客さまの状況に合わせた柔軟な対応が可能ですので、BIMI導入をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。