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メルマガ開封率を上げるには?業界平均値から低下の原因、改善方法まで徹底解説!

メルマガ開封率を上げるには?業界平均値から低下の原因、改善方法まで徹底解説!

Last Updated on 2025.11.4

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メルマガを配信しているものの、「なかなか読んでもらえない」「開封率が上がらない」といった悩みを抱えていませんか。メルマガは、顧客との関係を築き、売上向上につなげるための重要なマーケティング手法です。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、まず読者にメールを開封してもらう必要があります。この記事では、メルマガ開封率の基礎知識から、業界別の平均値、そして開封率を向上させるための具体的な方法まで、分かりやすく解説します。

メルマガ開封率とは?

メルマガ開封率とは、配信したメールが受信者にどれだけ開封されたかを示す割合のことです。せっかく有益な情報や魅力的なキャンペーンを盛り込んでも、開封されなければ読者には伝わりません。そのため、開封率はメールマーケティングの成果を測るための重要なKPI(重要業績評価指標)となります。

メルマガ開封率の平均値と計算方法

自社の開封率が高いのか低いのかを判断するためには、平均値を知ることが役立ちます。

メルマガ全体の平均開封率は、一般的に15~25%程度とされています。これは、企業と顧客との関係性によっても変動し、関心度の高い読者層であれば20%前後、関係性が薄い読者層の場合は5~10%程度になることもあります。

業界別の平均開封率

開封率は業界によっても大きく異なります。例えば、Benchmark社が2024年に実施した調査によると、医療業界の平均開封率は28.14%と比較的高く、一方で教育(大学、社会人)分野では12.77%と低めの傾向が見られます。自社が属する業界の平均値を把握し、それを基準に目標設定を行うことが重要です。

業界平均開封率
医療28.14%
観光/エンターテイメント/ホスピタリティ27.59%
広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン26.41%
コンサルタント/HR/人材20.33%
ファイナンス17.94%
保険17.92%
建築・建設16.86%
教育(大学、社会人)12.77%
出典: Benchmark Email「平均メール開封率・クリック率レポート (2024年度版)」(2025/10/30確認)

【参考】https://www.benchmarkemail.com/jp/email-marketing-benchmarks/

開封率の計算方法

ここで、開封率の計算方法を改めて確認しておきましょう。開封率は、以下の計算式で算出できます。

開封率(%) = (開封数 ÷ 有効配信数) × 100

有効配信数とは、メールアドレスが存在しないなどのエラーを除き、実際に受信者へ届いたメールの総数です。例えば、5,100通のメールを配信して100通が宛先不明などでエラーとなった場合、有効配信数は5,000通となります。この5,000通のうち1,000通が開封された場合、開封率は20%です。

指標内容計算例
配信数配信したメールの総数5,100通
エラー数宛先不明などで届かなかったメール数100通
有効配信数配信数 – エラー数5,000通
開封数開封されたメールの総数1,000通
開封率(開封数 ÷ 有効配信数) × 10020%

なお多くのメール配信ツールでは、開封率は自動で計算されるため、手動で計算する必要はほとんどありません。

メルマガ開封率が低下する原因

自社のメルマガ開封率が平均よりも低い場合、いくつかの原因が考えられます。以下の点に当てはまっていないか、確認してみましょう。

読者の興味を引かない件名になっている

受信者は、受信トレイに並んだ多くのメールの中から、件名と送信者名を見て開封するかどうかを瞬時に判断します。 件名が長すぎたり、内容が分かりにくかったり、魅力を感じないものであったりすると、読者の興味を引くことができず、開封されずに埋もれてしまいます。

配信タイミングがターゲットに合っていない

メルマガの内容がどれだけ魅力的でも、配信するタイミングが読者のライフスタイルに合っていなければ、読まれる可能性は低くなります。

リンクが2023年10月に全国の15〜60歳の男女1200人を対象に行った調査(※1)では、最も頻繁にメールを見ている時間帯として最多となったのが「18時〜21時台」で、全体の40.3%にのぼりました。また、年代や性別によって少しずつ傾向が異なることも明らかになりました。

メールを見ている時間帯についての調査結果の表

こうしたデータも参考にしつつ、自社のターゲットがメールをチェックするタイミングを意識して、メルマガ配信を行うことが重要です。

※1:ベアメール「プレスリリース:【メールに関する意識調査 第二弾】約4割の受信者が「迷惑メール報告手続き」を実施すると回答。受信者の意向に沿ったメール配信を行うためのポイントとは」
https://baremail.jp/news/release_20231225.php

配信頻度や内容が適切でない

読者が求めていない内容のメルマガを頻繁に配信することも、開封率を下げる原因となります。普段の配信頻度や内容に対して読者が抱く印象が、開封習慣に影響するためです。

リンクが2023年10月に全国の15〜60歳の男女1200人を対象に行った調査では、企業や店舗からメッセージを受け取っても良い頻度として、普段から利用している企業・店舗からであっても、週に1回程度という回答が最も多くなりました。また、企業や店舗との関係性が薄くなるにつれ、メッセージ受信への許容度が下がることも分かりました。

企業や店舗から受け取っても良いメッセージの頻度についての調査結果の棒グラフ

また同調査で、企業が独自に運営する通販サイトから初めて商品やサービスを購入した後、企業からのメッセージで受け取りたい情報を尋ねたところ、クーポンやポイントのプレゼント、セールやキャンペーン情報といった「お得」な情報を希望する声が多くあがりました。

企業からのメッセージで受け取りたい情報についての調査結果の棒グラフ

調査結果から、ユーザにとって有益な情報を、適切な頻度で配信することが開封率低下を防ぐために重要であることが読み取れます。

配信リストが整理されていない

長期間メルマガを運用していると、すでに使われていないアドレスや、興味を失っている受信者のアドレスが一定数存在するようになります。こうしたアクティブでない読者をリスト内に放置しておくと、全体の開封率は必然的に低下してしまいます。

迷惑メールと判断されている

配信したメールが、受信者の意図に反して迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうことがあります。迷惑メール判定される要因は多岐にわたり、件名や本文の表現だけでなく、ドメインのブラックリスト登録、送信元サーバーの信頼性低下、送信ドメイン認証の設定不備など、技術的な側面も大きく関係します。迷惑メールと判断されると、読者の目に触れる機会そのものが失われてしまうため、深刻な問題です。

ベアメールの「迷惑メールスコアリング」では、テストメールを送信するだけで、迷惑メール判定される可能性がスコア化され、問題点が一目でわかります。さらに、改善の具体的なアドバイスも受けることができます。 初回は無料でデモ診断も可能です。「自社のメルマガが迷惑メール扱いになっているかもしれない」と不安を感じたら、まずはお気軽にお試しください。

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【優先度順】メルマガ開封率を上げる方法

次に、開封率を改善する具体的な方法をご紹介します。ここでは、「少ない手間で効果が出やすい施策」から順に解説していきます。まずは取り組みやすいものから試し、徐々に改善を進めていきましょう。

読者の心をつかむ件名を意識する(優先度:★★★)

件名は開封率を左右する最も重要な要素です。読者が「自分に関係がある」「読む価値がありそう」と感じるような工夫をしましょう。具体的には、数字を入れて具体性を持たせたり、緊急性や限定性を伝えたり、読者にとってのメリットを提示したりする方法が有効です。

件名の工夫具体例
数字を入れる「売上を3倍にしたマーケティング手法」
緊急性・限定性を出す「【本日締切】限定セミナーのご案内」
読者にとってのメリットを提示する「メルマガ読者限定!全品20%OFFクーポン」
問いかける「まだ試していませんか?話題の新機能」

開封率を上げる件名作成のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
メールの件名次第で開封率は大きく変わる!件名作成のポイントを解説 |ベアメールブログ

信頼される送信者名を設定する(優先度:★★★)

送信者名は、件名と並んで読者が最初に見る情報です。知らない名前や、分かりにくいアルファベットの羅列では、迷惑メールと誤解されかねません。誰もが知っている企業名やサービス名、あるいは親近感を持たせたい場合は担当者名を記載するなど、読者が安心して開封できる送信者名を設定しましょう。

プリヘッダーを効果的に活用する(優先度:★★★)

プリヘッダーとは、受信トレイで件名の後に表示される短いテキストのことです。この部分を戦略的に活用することで、件名を補足し、メールの内容をより魅力的に伝えることができます。件名だけでは伝えきれない情報をプリヘッダーに記載し、読者の開封意欲をさらに高めましょう。

最適な配信曜日・時間帯を見つける(優先度:★★)

ターゲットとする読者層の行動パターンを分析し、最も開封されやすい時間帯を狙って配信しましょう。 例えば、ビジネスパーソン向けであれば、通勤時間帯の朝8時~9時や、昼休みの12時台、業務が一段落する夕方などが考えられます。過去の配信データを見返し、曜日や時間帯ごとの開封率を分析することが、最適なタイミングを見つける近道です。

配信リストを定期的に整理する(優先度:★★)

配信リストを常に最新の状態に保つことも重要です。 長期間メールを開封していない読者のアドレスや、エラーでメールが届かないアドレスは、定期的にリストから削除(クリーニング)しましょう。これにより、アクティブな読者に対する正確な開封率を把握でき、メルマガ施策全体の質を高めることにつながります。

リストクリーニングの具体的な方法やポイントについては、下記の記事で詳しく解説しています。
メールのリストクリーニングとは?具体的な実施方法、宛先リストの品質を保つポイントを解説|ベアメールブログ

ABテストで効果を検証する(優先度:★)

「どの件名が最も効果的か」「最適な配信時間はいつか」といった問いに対する答えは、ABテストを実施することで見つけられます。件名や配信時間、コンテンツの一部などを変えた2パターンのメールを配信し、どちらの開封率が高いかを比較検証します。このテストを繰り返すことで、自社の読者に響く「勝ちパターン」を見つけ出すことが可能です。

開封率が上がらない/急激に低下した際に確認したいこと

件名や配信時間などを工夫しても開封率が改善しなかったり、急激に低下したりする場合は、「開封されていない」のではなく、「そもそもメールが届いていない」可能性を疑う必要があります。ここで重要になるのが「到達率」です。

到達率とは?

到達率とは、送信したメールのうち、エラーにならず宛先のメールサーバーに届いた割合を示す指標です。

メールは、受信側のサーバーとスパムフィルター(迷惑メールフィルター)によるチェックを経て、受信トレイに届きます。スパムフィルターによって迷惑メールと判定された場合は、受信トレイではなく迷惑メールフォルダに振り分けられます。

ただし、送信側ではその振り分け結果を把握することはできません。そのため、実際に受信ボックスに届いているメールの割合は、到達率よりもさらに低くなるケースが多いと認識しておく必要があります。

スパムチェックの仕組みを説明した図

到達率が下がる原因と対処法

到達率低下の原因として考えられる要素は、以下のように多岐にわたります。

・送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定不備や失敗
・送信元IPアドレスやドメインのレピュテーション(信頼性)低下
・ブラックリストへの登録
・存在しないアドレスへの大量送信
・メール本文のフォーマット不備やスパム判定されやすい内容

これらの問題を全て把握し、自力で特定・改善するのは容易ではありません。

ベアメールでは、メールの到達率を高める「メールリレーサービス」と、メールが届かない原因を可視化して改善につなげる「迷惑メールスコアリング」を提供しています。

メールリレーサービスでは、レピュテーション(信頼性)の高い送信環境から、安定した配信を実現します。迷惑メールスコアリングでは、テストメールを送るだけで迷惑メール判定のリスクをスコア化でき、改善ポイントもわかります。

技術的な設定や分析に不安をお持ちの方も、専門スタッフが丁寧にサポートいたしますのでご安心ください。

「メールが届いていないかもしれない」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

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まとめ

メルマガの開封率は、読者の興味・関心を測る非常に重要な指標です。業界の平均値なども踏まえて、まずは自社の現状を把握し、開封率が低い場合はその原因を探りましょう。そして、本記事で紹介した具体的な改善策を参考に、読者の心をつかむメルマガ配信を実践してみてください。