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【送信者向け】SoftBank宛のメールが届かない原因と対処法を解説

【送信者向け】SoftBank宛のメールが届かない原因と対処法を解説

Last Updated on 2025.12.4

お役立ち資料のダウンロードページへ移動(『迷惑メールに判定される原因徹底解説』:迷惑メール判定されるメカニズムと回避するための対策)

迷惑メール判定を避け、メールを確実に届けるためには、IPの信頼性(レピュテーション)管理や送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の整備など、基本的な対策を行うことが重要です。加えて、携帯キャリア各社は独自の迷惑メール対策を実施しているため、キャリアごとの仕組みを理解した上で適切に対応することも欠かせません。

本記事では、Softbankが提供する迷惑メール対策の仕組みと、Softbank宛のメールが届かないときに確認すべきポイントをわかりやすく解説します。また、迷惑メール判定を回避するために、送信者が押さえておくべき注意点についても整理します。

なお、他キャリア(au・docomo)が実施している迷惑メール対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
【送信者向け】au宛のメールが届かない原因と対処法を解説|ベアメールブログ
メールが届かない原因はどこにある? ~docomo編~ | ベアメールブログ

【キャリア共通】メールが届かない主な原因

Softbankを含む主要キャリアでは、メール送信元の信頼性を総合的にチェックしており、その評価に問題があると、正規メールであっても届かないことがあります。送信元の評価が下がる背景としては、次のような要因が挙げられます。

  • 送信元IPアドレスのレピュテーション(信頼性)が低い
  • ブラックリストに登録されている
  • 送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)に失敗している

上記の要因を含め、メールが届かない原因については以下の記事で詳しく解説しています。
メルマガが届かない! 到達率が下がる原因と改善方法を詳しく解説|ベアメールブログ

Softbank独自の迷惑メール対策

次に、Softbankが独自でユーザ向けに提供している迷惑メール対策と、Softbank宛のメールが届かないときの対策について紹介します。

迷惑メールフィルター|迷惑メール全般を検知・ブロック

「迷惑メールフィルター」は、SoftBankが提供する、迷惑メール対策をまとめて適用できる総合的なフィルタ機能です。データベースに基づいてメール内容を自動で判別し、迷惑メールと判断された場合は受信をブロックします。特に、なりすましメール・未承諾広告メール・悪意のあるWebサイトへ誘導するメールなどに有効です。

設定レベルは、「強」「標準」「利用しない」の3つから選択できます。初期設定は「標準」ですが、SoftBankでは安全性を高めるため「強」を推奨しています。

ユーザ側での設定が「強」になっている場合、以下のようなメールは迷惑メールと判定され、受信できない可能性があるため、注意が必要です。

  • 自動転送メール
  • 詐称されたメールアドレスやドメインからのメール
  • 短縮URLやリダイレクトを使用したメール
  • 空メール

参考:Softbank「S!メール(MMS)/SMSの迷惑メール対策方法」
https://www.softbank.jp/mobile/support/mail/antispam/mms/
(2025/11/27確認)

参考:Softbank「Eメール(i)(@i.softbank.jp)の迷惑メール対策方法」
https://www.softbank.jp/mobile/support/mail/antispam/email-i/
(2025/11/27確認)

詳細設定|受信リスト・拒否リストを細かく設定

一括設定となる「迷惑メールフィルター」とは別に、特定のメールアドレスからのメールや、URLを含むメール、なりすましメールなどについて、受信可否を細かく設定することもできます。 Softbankには、S!メール(MMS/@softbank.ne.jp)・Eメール(i) (@i.softbank.jp)・SMS(電話番号)の3種類があり、それぞれ個別に設定を行える点が特徴です。

S!メール・Eメール(i)向けの迷惑メール設定

S!メール・Eメール(i)については、以下の設定が可能です。

  • 特定のメールアドレスやドメインの受信許可/拒否
  • URLリンク付きメールの受信拒否
  • なりすましメールの受信拒否

Softbank宛のメールが届かない場合は、これらの設定が原因となっている可能性があります。必要に応じて、自社ドメインを受信許可リストに登録してもらうよう、ユーザへ依頼しましょう。

また、ユーザがなりすましメール拒否設定を「利用する」に設定していると、メーリングリストやメール転送サービスを経由したメールがなりすましと判定され、拒否されることがあります。この場合は、対象の送信元を「救済リスト」に登録することで、受信が可能になります。

参考:Softbank「受信許可リスト設定」
https://www.softbank.jp/mobile/support/mail/antispam/email-i/white/
(2025/11/27確認)

参考:Softbank「救済リスト設定」
https://www.softbank.jp/mobile/support/mail/antispam/email-i/antispoof-rescue/
(2025/11/27確認)

SMS向けの迷惑メール設定

SMSについては、以下の設定が可能です。

  • 特定の電話番号から送られてくるSMSの受信許可/拒否
  • URLリンク付きSMSの受信拒否(携帯電話番号から送られてくるSMSが対象)
  • なりすましSMSの受信拒否
  • 海外の電話番号から送られてくるSMSの受信拒否

特定の番号や海外番号の受信、URL付きメッセージの受信などが規制されている場合、企業からのSMSが届かない原因となる場合があります。

SoftBankユーザにメールを送る際の注意点

Softbank公式サイトでは、SoftBankユーザに対してメールを送信する際の注意点が案内されています。その内容を踏まえ、本記事の冒頭で紹介したキャリア共通の注意事項に加えて、企業がSoftbank宛にメールを送る際に押さえておきたいポイントを解説します。

高いエラー率や頻繁な遅延は、IPレピュテーションが低下し、メールが届きにくくなる原因にもなるため、十分な注意が必要です。

参考:Softbank「メールを送受信する際の注意事項」
https://www.softbank.jp/mobile/support/mail/antispam/howto/wrestle/
(2025/11/27確認)

定期的に送信リストのクリーニングを行う

定期的に送信リストを整理し、宛先不明のメールアドレスを除外しましょう。無効なアドレスに何度も送信すると、エラー率が上がり、IPレピュテーションが低下する原因となります。バウンスメールを放置せず、リストを常に最新の状態に保つことが重要です。

リストクリーニングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
メールのリストクリーニングとは? 具体的な実施方法、宛先リストの品質を保つポイントを解説|ベアメールブログ

配信時間を分散させ、一度に大量送信しない

短時間に大量のメールを送信すると、キャリア側の負荷が大きくなり、システム混雑による遅延が発生しやすくなります。時間を分散させることで、配信をより効率的に行うことができます。

メーリングリストをドメイン別にソートしない

「@softbank.ne.jp」「@i.softbank.jp」など、同じドメインに向けて一度に大量送信を行うと、システムが混雑し、遅延や制限の原因になります。アカウント名(@より前の部分)で並べ替えて送信することで、こうしたリスクを軽減できます。

毎正時間(毎時00分)前後の大量送信を避ける

Softbankでは、毎正時に「@softbank.ne.jp」「@i.softbank.jp」宛のメール送信要求が集中しやすいため、この時間帯に大量配信を行うと、遅延が発生する可能性が高くなります。送信時間をずらすことで、遅延リスクを低く抑えることができます。

迷惑メール通報されない内容・配信方法を心掛ける

SoftBankでは、迷惑メールを受信したユーザに対し、同社へその情報を提供するよう呼び掛けています。ユーザが「迷惑メールだ」と感じるような内容のメールを送信してしまうと、通報されるリスクが高まり、迷惑メール判定につながりやすくなります。

ユーザからの通報を避けるためにも、以下の点に注意しましょう。

  • 不自然な件名や、過度な煽り表現を使用しない
  • 短縮URLや不審に見えるリンクを使用しない
  • ユーザにとって有益で、安心できる内容を心掛ける
  • 送信頻度が高くなりすぎないよう、配慮する
  • メールアドレスの収集は適切な方法で行い、必ず送信の承諾(オプトイン)を得てから配信する

まとめ

本記事では、SoftBankが提供する迷惑メール対策の仕組みと、メールを確実に届けるために送信側が注意すべきポイントについて解説しました。

迷惑メールと判断されないためには、適切な送信環境の整備・配信内容の適正化・送信リストの定期的なクリーニング・配信量や時間帯のコントロールといった基本的な対策を着実に行うことが重要です。これらを徹底することで、Softbank宛のメール到達率を改善する効果が期待できます。

しかし、実際には迷惑メール判定の原因は多岐にわたり、特定が難しいケースも多くあります。そうした場合には、専門サービスを利用するのも有効な手段です。

当社では、メールリレーサービス「ベアメール」で培ってきたメール配信のノウハウと、AI技術を組み合わせ開発した「迷惑メールスコアリング」を提供しています。テストメールを送信するだけで、迷惑メールとして判定される可能性・原因・改善策を確認することが可能です。

また国内サービスのため、日本語の本文診断や国内キャリア(docomo・au・Softbank)への到達率チェックにも対応しており、日本国内でのメール配信に適しています。Gmail・icloud・Hotmail・Outlookなど、主要サービスへの到達率診断も可能です。

ベアメール 迷惑メールスコアリング診断結果画面のキャプチャ

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