BLOG ベアメールブログ
メールに企業ロゴ・アイコンを表示する方法は? BIMI・Yahoo!ブランドアイコンなど3つの方法を解説
最終更新日:2026.08.19 (水)
公開日:2025.10.31 (金)
最近、GmailやYahoo!メールなどで、差出人名の横に企業ロゴやブランドアイコンが表示されたメールを目にする機会が増えています。「自社のメールでもロゴを出したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、メールにロゴを表示する主な3つの方法として、BIMI、Yahoo!ブランドアイコン、プロフィール画像を取り上げ、それぞれの特徴や導入要件、費用を比較します。あわせて、幅広い環境でロゴを表示できるBIMIのメリットについても紹介します。

目次
メールのロゴ表示が注目される背景
なぜいま、メールにロゴを表示する仕組みが注目されているのでしょうか。
なりすましメールによるフィッシング詐欺の報告件数は増加傾向が続いており、受信者のメールに対する警戒心は高まっています。そうしたなかで、企業が送る正規のメールであっても、なりすましメールではないかと疑われ、開封されにくくなっている現状があります。
2025年11月に当社が実施した調査では、約3人に1人が「不審に思ったメールが、実際は正規のメールだったと気づいたことがある」と回答しました。正規のメールだと気づかれず、そのまま削除されたり無視されたりしているメールはさらに多いと推測できるでしょう。

こうした背景から、送信元の正当性を受信者に分かりやすく伝える手段として、ロゴの表示が注目されています。受信画面にロゴが表示されることで、企業から届いた正規のメールであると判断しやすくなり、安心感や信頼性の向上が期待できます。
参考:不審なメールに関する実態調査 約3人に1人が「不審メールが実は正規のメールだった」経験あり
メールに企業ロゴ・ブランドアイコンを表示する主な方法
メールにロゴを表示する方法はいくつかあり、それぞれ仕組みや表示範囲、必要な条件が異なります。ここでは代表的な方法として、BIMI、Yahoo!ブランドアイコン、プロフィール画像を紹介します。
なお、本記事でいう「ロゴを表示する」とは、受信トレイの差出人名の横に、自社の正式なブランドロゴを表示することを指します。表示位置や見え方はメールサービスやアプリによって異なります。

| 項目 | BIMI | Yahoo!ブランドアイコン | プロフィール画像 |
|---|---|---|---|
| 対応サービス | Gmail・iCloud.com・auメール・ドコモメールなど | Yahoo!メール | Gmail・Outlook・iCloud.comなど(※各メールサービス内での表示) |
| 認証要件 | SPFまたはDKIM、DMARC(DMARCポリシーはquarantine100%またはreject) | SPFまたはDKIM | なし |
| 証明書・手続き | VMCまたはCMCの取得が必要(VMCは商標登録前提) | Yahoo!メールのフォームから申請、審査 | 各メールサービスのアカウント設定から登録 |
| 導入期間の目安 | 数週間〜1ヶ月程度(送信ドメイン認証の整備や商標登録を含めると、半年〜1年以上かかる場合もある) | 2ヶ月程度 | 即日〜数日程度 |
| 費用 | 証明書費用(VMCの場合は年間20〜30万円前後)+商標登録などの費用 | 無料 | 無料 |
| 主な特徴 | 国際標準仕様。複数サービスでの表示に対応 | Yahoo!メールにブランドアイコンを表示できる | 設定が容易で手軽に導入できる一方、表示範囲はメールサービスや受信環境に左右される |
| 向いているケース | ブランド信頼性を高めたい企業での活用 | Yahoo!メール利用者への送信 | 小規模事業や社内メールでの活用 |
3つの方法にはそれぞれ特徴や制約があるため、目的に応じて適切なものを選択することが重要です。次項では、各方法の仕組みや導入条件について解説します。
BIMI
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)は、送信ドメイン認証などの要件を満たした企業ドメインが、受信トレイ上で差出人名の横にブランドロゴを表示できる仕組みです。

Gmail・iCloud.com・auメール・ドコモメールなど、主要なメールサービスが対応しており、複数の環境でロゴを表示できる国際標準仕様として注目されています。
BIMIを実装することで、受信者に対して「企業から送られた正規のメールである」ことを視覚的に示せるようになり、なりすまし対策やブランド信頼性の向上につながります。 BIMIのメリットや仕組み、具体的な導入手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
認証要件
送信メールがDMARC認証に成功している必要があります。具体的には、SPFまたはDKIMの認証に成功し、その認証ドメインがヘッダFromのドメインと一致していることが条件です。
また、DMARCポリシーが「none(監視のみ)」では、BIMIの要件を満たしません。「quarantine(隔離)」100%、または「reject(拒否)」に設定する必要があります。
DMARCポリシー強化の進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
手続き・必要な準備
BIMIの仕様に準拠したSVG形式のロゴ画像を用意したうえで、ブランドロゴの正当性を証明する証明書(VMCまたはCMC)を取得し、ロゴ画像や証明書の参照先を記載したBIMIレコードをDNSに設定します。VMCを利用する場合は、ロゴの商標登録が必要です。
VMCの取得方法やCMCとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
導入までの期間
証明書の発行とDNSの設定には、数週間〜1ヶ月程度を要します。送信ドメイン認証の整備やDMARCポリシーの強化、ロゴの商標登録から始める場合は、半年〜1年以上かかることもあります。
費用
VMCの取得には、年間20〜30万円前後の費用がかかります。継続して利用する場合は、更新費用が必要です。
このほか、ロゴの商標登録やSVG形式のロゴ画像の作成を外部に依頼する場合や、DMARCレポート分析ツールを利用する場合は、別途費用がかかります。
BIMI導入にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
Yahoo!ブランドアイコン
Yahoo!メールでは、フィッシングや不正メールへの対策の一環として、企業や団体が送信するメールにロゴを表示できる「Yahoo!ブランドアイコン」を提供しています。
複数のメールサービスで利用されるBIMIとは異なり、Yahoo!メール独自の仕組みであるため、ロゴの表示範囲はYahoo!メールに限定されます。Yahoo!メールユーザにメールを送信する機会が多い企業にとっては、有効な選択肢となります。
認証要件
SPFまたはDKIMに対応したうえで、Yahoo!メールが求める以下の要件を満たす必要があります。
- SPFを利用する場合:ブランドから配信するすべてのメールについて、エンベロープFromおよびヘッダFromのドメインが自社専用のものであること
- DKIMを利用する場合:ブランドから配信するすべてのメールについて、ヘッダFromと一致するドメイン、または同一組織内のドメインでDKIM署名が付与されていること
- ブランドから配信するすべてのメールのドメインを提出すること
手続き・必要な準備
Yahoo!JAPANの専用フォームから申請し、審査や技術確認、アイコンの確認などを経て登録されます。VMC・CMCなどの証明書や、ロゴの商標登録は不要です。
導入までの期間
申請からロゴの表示開始まで、2ヶ月程度かかります。
費用
費用はかかりません。
参考:Yahoo!メール「ブランドアイコンで安心安全なメール」https://announcemail.yahoo.co.jp/brandicon_corp(2026/8/5確認)
プロフィール画像
Gmail・Outlook・iCloud.comなどのメールサービスでは、アカウントのプロフィール設定からロゴの画像を登録すると、差出人欄にロゴが表示されます。
第三者機関による審査は不要で、個人・小規模事業者でも簡単に導入できます。受信者に担当者・ブランドを印象付けたい場合に有効です。
ただし、プロフィール画像の表示は同じメールサービス同士や組織内でやり取りする場合に限定される可能性があります。また、メールサービスによっては受信メール一覧にロゴが表示されず、個別メール画面や送信者情報欄のみでの表示となる場合もあります。
企業としての公的な証明というよりも、あくまで簡易的な対策として位置付けておくと良いでしょう。
認証要件
認証は不要です。
手続き・必要な準備
各メールサービスのアカウント設定からプロフィール画像を登録します。法人アカウントでは、管理者が画像の設定や公開範囲を管理している場合があります。
導入までの期間
設定自体は完了後すぐ有効になりますが、キャッシュや同期タイミングの影響により、表示が反映されるまで数日程度かかる場合があります。
費用
費用はかかりません。
ブランドの信頼性を高めたいならBIMIがおすすめ
ここまで紹介した3つの方法のなかでも、ブランドの信頼性を高めたい場合に有力な選択肢となるのがBIMIです。本章では、BIMIを導入する主なメリットを紹介します。
幅広い受信環境でロゴを表示できる
複数の主要メールサービスがBIMIに対応しているため、幅広い受信環境でブランドロゴを表示できる点が大きなメリットです。より多くの受信者に正規の送信元として認識してもらいやすくなり、ブランド認知や信頼性の向上が期待できます。
なりすまし対策への取り組みを対外的に示せる
BIMIの導入には、SPF・DKIM・DMARCの整備やDMARCポリシーの強化、VMC・CMCの取得が必要です。こうした要件を満たした場合にのみロゴが表示されるため、BIMIを導入していること自体が、企業としてなりすまし対策に取り組んでいることの裏付けになります。
メールセキュリティの強化につながる
BIMIを導入するためには、DMARCポリシーを「quarantine(隔離)」以上に引き上げる必要があるため、結果としてメールセキュリティの強化にもつながります。第三者が自社ドメインになりすまして送信したメールを、受信側で隔離または拒否できるようになり、フィッシング詐欺のリスクを低減できます。
BIMIの詳しい導入手順や準備項目のチェックリスト、社内説明に活用できる情報をまとめた資料もご用意していますので、ぜひご活用ください。

まとめ
本記事では、メールに企業ロゴ・ブランドアイコンを表示する方法を3つご紹介しました。なかでも、BIMIは幅広い環境でロゴを表示できる標準仕様として、企業の信頼性を高めるために有効な選択肢となります。
ただし、BIMIによるロゴ表示を実現するには、送信ドメイン認証の整備とDMARCポリシー強化、商標登録、VMCまたはCMCの取得、DNSの設定などが必要になります。そのため、メール配信環境の整備も含め、段階的に準備を進めることが重要です。

ベアメールでは、DMARC運用からBIMI導入までをワンストップで支援する「BIMI導入支援パッケージ」を提供しています。また、既にDMARCポリシー強化済みのお客さまには、BIMIの導入に必要なロゴデータの作成やVMCの取得・管理をサポートする「BIMI/VMCマネージドサービス」もご用意しています。
お客さまの状況に合わせた柔軟な対応が可能ですので、BIMI導入をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。
